COMITIA

COMITIA（コミティア）について

COMITIAは、東京で年4回開催される独自の同人誌即売会です。主に創作（オリジナル）作品に特化しており、参加サークルには自己制作の漫画や小説を提供するクリエイターが集まります。1984年に始まり、現在では日本国内で最も規模が大きい創作限定の即売会とされています。

歴史と概要

COMITIAは創作ジャンルに特化したイベントで、最初は同人サークルの「迷宮」が主催する「MGM」という即売会に起源を持ちます。出発点では規模は小さかったものの、現在は参加サークルが100倍以上に増加し、その規模と回数においては他の同人イベントを上回ります。また、COMITIA実行委員会は、長い活動の功績が評価され、第28回手塚治虫文化賞特別賞を受賞しました。

コロナウイルスの影響もあり、開催の中止や変更がありましたが、基本的に毎年2月、5月、8月、11月に行われ、各回には特別な名称（例：COMITIA90）で呼ばれます。特に5月の開催は拡大開催として、多くのサークルが参加します。

会場

COMITIAはもともと練馬産業会館などで開催されていましたが、現在は東京流通センターや東京ビッグサイトなど、より大規模な会場での開催がメインです。ビッグサイトでの開催は特に、参加サークル数の増加に伴い、頻繁に行われるようになりました。例えば、COMITIA100では5600サークルが参加し、3ホールを使用する規模となりました。

参加者の特徴

COMITIAの参加サークルは、オリジナル漫画を描くクリエイターが多いのが特徴で、商業誌を目指している方も多く見受けられます。他の同人誌即売会と異なり、特定のジャンルばかりが集まることは少なく、多岐にわたる分野が混在することが一般的です。ほとんどのサークル参加者は同人作品のみを制作しているため、独自のスタイルを持つサークルが多く見られます。

一般の参加者は創作漫画を楽しみに来ており、サークル参加者が発表する作品に直接触れる貴重な機会を持っています。特にCOMITIAには「大手サークル」と称されるような特別扱いの存在がないため、参加者は多様なクリエイターの作品を自由に楽しむことができます。

イベントの特長と構成

COMITIAでは、サークルカットや配置情報が載ったカタログ「ティアズマガジン」が販売されており、入場時に購入が義務づけられています。コスプレ参加は禁じられており、創作活動に専念する雰囲気が強いイベントとなっています。おそらく、参加者は促進的な交流を重要視しているためでしょう。

また、会場内には出版社の出張編集部が設けられ、クリエイターが直接原稿を持ち込むことができる機会も設けられています。これにより、サークル参加者は自らの作品を直接アピールできるチャンスが与えられます。

地方コミティア

東京だけでなく、大阪や名古屋、新潟など、全国各地でコミティア系イベントが開催されています。地方コミティアも東京のイベントと志を同じくし、独自のルールや地域性を持ちながらも、創作活動をサポートする場を提供しています。これにより、さまざまな地域のクリエイターたちが自己表現の場を持つことができ、地方の同人文化も活性化しています。

COMITIAは自己表現の場として、そして新たな才能が芽生える場として、今後も多くのクリエイターたちに利用され続けることでしょう。

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