COOLON

COOLON（クーロン）: ヒップホップグループの軌跡

COOLONは、日本のヒップホップシーンを代表するグループの一つです。2002年に熊本県山鹿市で結成された彼らは、当初、Lio、NoBuNaGa、そしてマニピュレーターのCh@ppyから成る3人組でした。九州を拠点にライブ活動を展開し、瞬く間にその名を広めました。

同年、テレビ熊本とソニー・ミュージックパブリッシングが共催した「若っ人ランド×SMP smooveオーディション」において、彼らは100組のアーティストの中から見事グランプリを受賞。これにより、Yanagiman（ケツメイシなど）のプロデュースにより「Panorama」というトラックがリリースされました。その後、東京に進出したが、メンバーの一人である龍が脱退し、AkiraとOkiが加入することでそのラインアップが定まりました。

COOLONは、結成当初から「NO STEREOTYPE（お決まりがない）」というスローガンを掲げ、2MCと2シンガーというユニークなスタイルを採用しています。音楽のジャンルに関しても、ヒップホップを基に据えつつ、「こだわりがないことにこだわる」というアプローチで、自由な創作が行われています。

彼らのメジャーデビューは2005年8月3日、両A面シングル「Days/KAGEROU」を通じて実現。これが全国のFMラジオでパワープレイされ、多くのリスナーに認知されるきっかけとなりました。続く2006年には、アニメ『交響詩篇エウレカセブン』のエンディングテーマである「Canvas」をリリースし、一層の人気を得ました。さらに、同年5月には電気グルーヴの代表曲「Shangri-La」をサンプリングした「Shangri-La～Poisonポワゾン～」を発表。

また、Sony musicアニメフェス'06では、大阪城ホールや代々木第一体育館で約3万人を動員するライブを成功させました。2006年10月には、彼らの1stアルバム「NO STEREOTYPE」を発表し、音楽シーンでの地位を確立しました。この年の12月20日には、シングル「Snowman」がCMに起用され、メンバーが自身の姿で露出する機会も得ました。

しかしながら、音楽的方向性の相違が原因で、2007年8月に解散を迎えてしまいました。解散時のメンバーは、MC兼トラックメーカーのLio、MCのNoBuNaGa、ボーカルのOkiとAkira、DJのDICEが名を連ねていました。また、Ch@ppyと龍は元メンバーとなります。

ディスコグラフィ

COOLONのディスコグラフィには、特にインディーズシングルとして販売されていた「COOL-ON」や「Answer Scan」、さらに「Snow Man」などがあります。いずれもライブを中心に活動していた初期の作品です。

まとめ

COOLONは、独自のスタイルを持ち、音楽シーンで確固たる位置を占めたグループでした。彼らが生み出した楽曲やパフォーマンスは、今なお多くのファンの記憶に残っており、ヒップホップの可能性を広げる重要な存在として語り継がれています。

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