COUNTDOWN (HYDEの曲)

シングル『COUNTDOWN』について

HYDEのシングル『COUNTDOWN』は、日本のロックバンドL'Arc〜en〜Cielのボーカリストであり、シンガーソングライターであるHYDEの6作目のシングルです。このシングルは2005年10月5日に発売され、HYDEが設立したレーベルHAUNTED RECORDSからリリースされました。

サウンドとコンセプト

『COUNTDOWN』は、アルバム『666』以来1年10ヶ月ぶりの新作で、前作「HORIZON」から約2年ぶりとなります。HYDEは2004年2月から3月にかけてソロ名義での初ライヴツアー「2004 FIRST TOUR 666」を行い、その後、L'Arc〜en〜Cielとしてアルバム『SMILE』を引っ提げたツアーを実施することになりました。このように、L'Arc〜en〜Cielの活動が続く中で、HYDEのソロ活動は一時休止状態にありました。

2005年にL'Arc〜en〜Ciel名義で行われた初のアジアツアー「ASIALIVE 2005」を終えた後、HYDEはまたソロ活動を再開しました。暗黙のうちに、表立ったソロ活動はL'Arc〜en〜Cielの活動が多忙を極めたため、一時的に距離を置くこととなったのです。HYDEが同年8月31日には歌手の中島美嘉に楽曲を提供し、その楽曲「GLAMOROUS SKY|GLAMOROUS_SKY」は映画『NANA』の主題歌として大ヒットを記録しました。

今回のシングルの表題曲である『COUNTDOWN』は、ヘヴィかつダイナミックなロックナンバーであり、HYDE自身も「今回はヘビーな曲で始まりたかった」と語っています。この楽曲は、2005年10月8日に日本で公開される映画『ステルス』の日本語版テーマソングとしても使用されました。HYDEは、映画の音楽監督のような感覚で、楽曲を作り上げたとも語っており、映画にマッチするカッコ良い曲作りを意識しています。共同プロデューサーのK.A.Zも、戦闘機の振動やスピード感を意識して制作したと振り返っています。

特徴的なカウントダウン

この楽曲ではHYDEが英語でカウントダウンを読み上げており、その数字の挙げ方が非常に特徴的です。彼は、カウントを不吉とされる数字「13」から始めた理由について「その数字自体が好きだから」と率直に語っています。

カップリングとレコーディング

カップリングには、表題曲の全英語詞バージョン「COUNTDOWN 」と、1stシングル「evergreen」をバンドサウンドでリアレンジした「EVERGREEN 」が収録されています。「EVERGREEN 」は、2004年のライヴツアーで演奏されていたことから、HYDEが音源化を決めた理由だと語っています。タイトルにつけられたは「歪み」を意味する「distortion」の略です。

本作にはK.A.Zが共同プロデューサー兼ギタリストとして参加しており、彼はHYDEの以前のアルバム『666』でバンドサウンドのアドバイザーを務めていました。このシングルでは、海外からベーシストとドラマーを招き、クレイグ・アダムスとスコット・ギャレットがそれぞれ担当しています。HYDEは海外のミュージシャンとのコラボレーションについて、「実験的な楽しい試みで、サウンドに新しい風を取り入れたかった」と語っています。

リリースとチャート成績

『COUNTDOWN』は、通常盤（12cmCD）の形態でリリースされ、発売初週のオリコン週間シングルチャートで首位を獲得しました。これは「HELLO」以来3度目の首位であり、HYDEのソロ活動における重要な存在感を示しています。楽曲は今でも多くのファンに支持され、記憶に残る名曲として愛され続けています。

もう一度検索