CURIE

短縮URI（CURIE）とは

短縮URI（Compact URI, CURIE）は、W3C（World Wide Web Consortium）が提唱する、URI（Uniform Resource Identifier）の短縮構文です。これは、特にRDFa（Resource Description Framework in Attributes）やXHTMLのrole属性など、ウェブ上のメタデータ表現において、URIをより簡潔に記述するために用いられます。

CURIEの来歴

CURIEの仕様策定は、以下の様な過程を辿りました。

2009年1月16日: CURIEの勧告候補が初めて公開されました。
2010年12月16日: XHTML2の作業部会が解散したことに伴い、CURIEの勧告候補としての位置づけは、作業部会の覚書へと変更されました。

CURIEの具体例

CURIEは、接頭辞とローカル部をコロン（:）で区切って記述します。具体的な例として、`[user:hoge]` や `[user:fuga]` のような表現が挙げられます。これらのCURIEは、それぞれ `http://ドメイン名例.JP/~hoge` や `http://ドメイン名例.JP/~fuga` という完全なURIを指し示す短縮形です。

このように、CURIEを用いることで、URI全体を記述するよりも簡潔に、かつ可読性を保ったまま、リソースを識別することができます。特に、XMLやRDFなどの構造化データを取り扱う際にその利便性が発揮されます。

CURIEの課題点

CURIEにはいくつかの課題も存在します。特に、一部の実装において、非ラテン文字を用いた短縮URI表現が正しく扱われない場合があります。このため、国際化された環境においては、注意が必要です。

まとめ

CURIEは、URIを簡潔に表現するための便利な短縮構文です。RDFaやXHTMLなど、ウェブ技術の様々な場面で利用されていますが、実装上の制約や国際化対応の課題も認識しておく必要があります。

参考情報

CURIE Syntax 1.0 - W3C作業部会の覚書

参考文献

“CURIE Syntax 1.0”. W3C (2010年12月16日). 2019年8月31日閲覧。
“CURIE Syntax 1.0”. W3C (2009年1月16日). 2019年8月31日閲覧。
『MarkLogicサーバー』（PDF）MarkLogic〈9.0-2〉、2017年7月. https://docs.marklogic.com/guide/semantics-jp.pdf。2019年8月31日閲覧。
矢倉 (2009年2月6日). “2009年1月のW3C”. 2019年8月31日閲覧。
関野 樹 (21 December 2015). 暦に関するLinked Dataとその活用 (PDF) (Report). 2019年8月31日閲覧。

関連項目

* 統一資源識別子 (URI)

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