CUTIE CINEMA REPLAY

『CUTIE CINEMA REPLAY』（キューティー・シネマ・リプレイ）は、2003年3月19日にヤマハミュージックコミュニケーションズからリリースされたcapsuleの2枚目のオリジナルアルバムです（品番：YCCW-00041）。

このアルバムは、前作『ハイカラ・ガール』から音楽性の方向性を大きく転換し、1990年代の渋谷系サウンド、特にピチカート・ファイヴを彷彿とさせるような、洗練されたポップな曲調が特徴です。過去の音楽シーンへのリスペクトを込めたような、懐かしさと新しさが同居する独特のサウンドが展開されています。

本作では、EeLやCOPTER4016882といったアーティストがゲストボーカルとして参加しており、楽曲に彩りを加えています。中田ヤスタカ氏の作詞・作曲・編曲による楽曲群は、アルバム全体を通して高いクオリティを保ち、多様な音楽性が楽しめる作品となっています。

アルバムの収録曲の中でも、特に注目すべきは以下の2曲です。

3. キャンディー キューティー feat.Sonic Coaster Pop

この楽曲は、アルバムリリース後に6枚目のシングルとしてシングルカットされました。シングル版では、アルバムバージョンからイントロが変更され、よりシングル向けのアレンジが施されています。アルバムバージョンとシングルバージョンを聴き比べることで、楽曲の新たな魅力を発見できるでしょう。

6. music controller (piconova-mix)

この曲は、シングルとしてリリースされたバージョンとは異なるリミックスバージョンが収録されています。piconova-mixと題されたこのリミックスは、原曲の魅力を残しつつ、新たなサウンドテクスチャーを加え、よりダンサブルでエレクトロニックな印象に仕上げています。シングルバージョンを聴き慣れたファンにとっても、新鮮な驚きがあるでしょう。

収録曲について

アルバムに収録されている全ての楽曲の作詞・作曲・編曲は、中田ヤスタカ氏が担当しています。彼の卓越した音楽センスが、アルバム全体の統一感と個性を生み出しており、それぞれの楽曲が独自の魅力を持っています。

『CUTIE CINEMA REPLAY』は、capsuleの音楽性の変遷を語る上で重要な作品であり、渋谷系サウンドへのオマージュと、新たな音楽表現への挑戦が融合した、聴き応えのあるアルバムと言えるでしょう。

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