Cheers! (ラジオ番組)

Cheers!（チアーズ）

朝日放送ラジオ（ABCラジオ）で2013年1月6日から2019年3月31日まで放送されていた音楽番組です。

概要と番組の目的

それまでABCラジオの日曜夕方に編成されていた、中高年層を主な対象とした歌謡リクエスト番組枠を一新してスタートしました。この番組は、主に30代から40代のいわゆる「団塊ジュニア世代」のリスナーを対象とし、新しい一週間の始まりに活力をもたらすような音楽を提供することを目的としていました。約6年3ヶ月にわたる放送を経て終了し、2019年4月7日からはタレントでDJのサニー・フランシスがパーソナリティを務める『サニー・フランシスのマサララジオ』が後継番組として放送されています。

放送時間と編成の特徴

番組の放送時間は時期によって変動がありました。開始当初は日曜18:00から20:00でしたが、その後18:00から21:00となる期間もありました。この番組の編成は、プロ野球中継、特に阪神タイガース戦の有無に大きく影響を受けました。特に夏季（7月から9月）は、ナイター中継が優先されることが多く、阪神戦がデーゲームで開催される場合や試合がない場合にのみ放送されるという不定期編成が主でした。全国高等学校野球選手権大会期間中も、ABCラジオが全試合中継を優先するため、番組は休止されました。2015年度以降は通年で野球中継のデーゲーム枠が定時化され、番組も定時編成に組み込まれる形となりましたが、夏季の阪神戦がナイター中心である実情や高校野球の影響により、野球中継による休止や時間変動は続きました。また、前後の月曜日にナイターが組まれた場合や、デーゲーム中継が延長した際には、放送時間の短縮や開始時刻の遅れが生じることもありました。

個性豊かなパーソナリティ

番組のメインパーソナリティは、たつをと小塚舞子の二人。そして、ミュージシャンの浜端ヨウヘイがレギュラー出演しました。番組開始当初、浜端は特定のコーナーに登場するスタイルでしたが、たつをか小塚のどちらかが他の仕事で欠席する場合には、浜端が番組冒頭から出演し番組を支えました。さらに、稀にメインパーソナリティの二人が揃って不在となった際は、残った一人が単独で番組を進行するという「ひとりぼっちあーず」と呼ばれる体制も見られました。小塚舞子は、産休のため2018年11月25日の放送をもって番組を降板しました。なお、たつを、小塚、浜端の三人は、イベントなどで合同ユニット「た小ヘイ」として登場することもありました。

多彩なコーナー

リスナーからのリクエストを中心に、様々な企画が放送されました。代表的なコーナーには、

ドッチのリクエスト: あるテーマに基づき、たつをと小塚（または浜端）がそれぞれ選曲理由をプレゼンし、リスナー投票でオンエア曲を決める対決形式のコーナー。
Bar Cheers!: 浜端ヨウヘイが、ギター一本で生演奏を披露するコーナー。オリジナル曲からカバーまで、幅広い楽曲が披露されました。
リクエストゾーン: 新旧を問わず、リスナーが「元気になれる」と感じる曲をオンエアする、番組の核となるコーナー。
俺だけ名曲リクエスト: 一般的にはあまり知られていない曲や、ラジオで流れる機会の少ない曲にスポットを当てるコーナー。ABCラジオのライブラリにある限りという条件付きでした。
* 今週のバースデーさん: 誕生日のリスナーを、パーソナリティが歌でお祝いする心温まる企画（隔週）。

この他、たつをによるファミコン名作紹介（「たつをのエイトビット名作劇場」）や、小塚舞子によるカレー店とそれに合う楽曲の選曲（「小塚舞子監修 音楽とカレー」）といった隔週コーナー、さらに週替わりの選曲企画や、アーティストに関する情報募集、単独出演時の代替リクエストなど、様々な企画が展開されました。

その他のエピソード

パーソナリティのたつをがBリーグ・大阪エヴェッサのアリーナDJを担当していたことから、番組内で試合結果や開催告知が行われることもありました。また、放送時間中に挿入されるABC交通情報の後には、たつを（または他の出演者）と交通管制センター担当者による短いショートトークが行われるのが恒例でした。2015年5月5日には、ABCラジオの複数の音楽番組が合同で行ったライブイベント「ヨウヘイと、STAR☆Music Smile」に、浜端ヨウヘイを中心に番組として参加しました。

こうして「Cheers!」は、多くのリスナーに音楽と笑顔を届け、約6年3ヶ月の歴史に幕を下ろし、2019年3月31日に最終回を迎えました。

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