『Chronicle 2nd』は、
Sound Horizonが
2004年3月19日に発表した6枚目の自主制作アルバムです。これは、
Revo氏が
Sound Horizonとして初めて制作したアルバム『Chronicle』の世界観をベースに、新たな楽曲を追加し、ジャケットイラストもyokoyan氏によって新たに描き下ろされたリニューアルアルバムです。
Sound Horizonは本作発売の約7ヶ月後にメジャーデビューを果たしており、本作は同人時代最後のアルバムとなりました。CD帯には「哀しみの黒い幻想…ここからハジマル…ボクらの戦いの年代記…」というキャッチコピーが記され、初回購入特典として2種類のポストカードのうち1種類が付属していました。
『Chronicle』の
リメイクアルバムでありながら、「詩人バラッドの悲劇」「アーベルジュの戦い」「蒼と白の境界線」「雷神の左腕」「キミが生まれてくる世界」以外の楽曲は再録されていません。これにより、単なる再発ではなく、新たな魅力を加えた作品として生まれ変わっています。
収録曲について
アルバムには、インストゥルメンタル楽曲を含む多彩な楽曲が収録されています。
黒の予言書: 『Chronicle』の「Black Chronicle」とは異なる新曲。
詩人バラッドの悲劇: 『Chronicle』からの再録。
辿りつく詩: メジャーデビュー後のアルバム『Elysion 〜楽園への前奏曲〜』にも収録。
アーベルジュの戦い: 『Chronicle』からの再録。
約束の丘:
薔薇の騎士団:
聖戦と死神: 第1部から第4部までが存在し、追加生産盤からはブックレットの目次にサブタイトルが追加。
書の囁き:
蒼と白の境界線: 『Chronicle』からの再録。
沈んだ歌姫:
海の魔女:
碧い眼の海賊:
雷神の左腕: 『Chronicle』からの再録。
雷神の系譜: 『Pico Magic』にも収録されていたが、アレンジが変更。
書の魔獣:
キミが生まれてくる世界: 『Chronicle』の「君が生まれてくる世界」をリアレンジ。
<ハジマリ>のクロニクル: 隠しトラック。
<空白>のクロニクル: 隠しトラック。
ボーナストラック
CD-EXTRA形式で収録されたボーナストラックには、「雷神の右腕」(インストゥルメンタル)と『Chro2』システムヴォイス集が収録されています。システムヴォイス集は、収録曲をパロディ形式にしたWindows用システムサウンドです。
制作・参加メンバー
Revo氏が作詞・作曲・編曲のほか、様々な楽器の演奏、プログラミング、レコーディング、
ミキシング、
マスタリングを担当しています。ボーカル・ボイスには、Aramary氏、Jimang氏、
霜月はるか氏らが参加。Yukari Shinozaki氏をはじめとする演奏家も参加しています。
再収録とアレンジ
「辿りつく詩」と「雷神の系譜」は、メジャーデビューアルバム『Elysion 〜楽園への前奏曲〜』にも再収録されています。「雷神の系譜」は『Pico Magic』にも収録されていましたが、本作ではアレンジが変更されています。
ボーナストラックの秘密
裏ジャケットには「謎のボーナス音源」と記載されており、CD内のHTMLファイルには
Revo氏からの感謝のメッセージと再発売を希望した人々のリストが掲載されています。「雷神の右腕」は、
Revo氏によると雷神シリーズの原点であり、収録をためらったとのことです。
『Chronicle 2nd』は、『Chronicle』の世界観をさらに深く掘り下げ、新たな音楽的挑戦を試みた意欲作です。
Sound Horizonの音楽世界への入り口として、ぜひ手に取ってみてください。