CoMaps

CoMaps - プライバシー重視のオープンソースナビゲーションアプリ

CoMapsは、無償かつオープンソースのモバイル向けナビゲーションアプリであり、OpenStreetMap (OSM) の地図データを活用しています。このアプリは2025年にOrganic Mapsからフォークしてスタートしました。CoMapsの特徴的な理念は、プライバシーを尊重し、コミュニティ参加型の運営を進めることです。

機能紹介

CoMapsは、アプリ内に地図データを事前にダウンロードすることで、オフライン環境でも地図機能を利用できます。具体的には、徒歩、自転車、自動車、公共交通機関に対応したルート案内を提供しており、音声によるナビゲーションも可能です。また、地図情報の検索やブックマークの保存、GPXファイルのインポートができ、アウトドア活動や登山に役立つ等高線や標高プロファイル表示機能も搭載されています。

加えて、CoMapsはユーザーのプライバシーを最優先し、位置情報を含む個人情報は一切収集せず、広告やトラッキング機能も排除しています。さらに、OpenStreetMapとの連携により、アプリ内から簡単に店舗やランドマークの情報を追加・更新することも可能です。

歴史的背景

CoMapsの発端は、2024年末から2025年初頭にかけて、Organic Mapsのコミュニティ内部での運営に関する対立がきっかけです。特にプロジェクトのガバナンスや透明性に関する問題が浮上し、2025年4月に公開書簡が提出されましたが、運営側からの十分な回答は得られませんでした。これにより、同月下旬にはもともとのソースコードがCodebergに複製され、CoMapsという新しい名前でのフォークが誕生しました。

最初のプレビュー版は2025年6月にCodebergでリリースされ、その後、F-Droid経由で正式版がAndroid用に配信されました。同月末にはiOS版もApp Storeにて公開され、Google Play Storeでもサービスを開始しています。

基本原則

CoMapsは7つの基本原則に従って運営されており、これには透明性、コミュニティ参加、非営利性、オープンソース、プライバシー保護、コミュニティによる資金調達、公益に向けた資産管理が含まれます。これらの原則に基づき、プロジェクトの意思決定や財務状況は公開され、コミュニティメンバーが参加しやすい環境を整えています。また、プロジェクトが所有する資産は公共の利益を考慮して管理されています。

CoMapsは営利企業ではなく、場合によっては非営利法人や協同組合の形で法人化されることを検討中です。また、現在はOpenCollectiveを用いて財務を管理しています。日常の運営は貢献者チームが担っており、将来的にはコミュニティから選出されたメンバーによって正式な運営機関も設立される予定です。

公式情報と関連項目

CoMapsに興味がある方は、公式ウェブサイトやCodebergのプロジェクトページを参照してください。また、関連情報としてはオープンストリートマップやOrganic Mapsに関する資料もあわせて確認することをお勧めします。

もう一度検索