Coward

アルバム『Coward』の概要

『Coward』（カワード）は、ENDLICHERI☆ENDLICHERIの初オリジナルアルバムであり、2006年3月1日にリリースされました。このアルバムは、堂本剛のソロ名義による3枚目のアルバムでもあり、彼の音楽性を深く掘り下げた作品となっています。これまでの2年間に渡る活動を経て、彼の音楽スタイルが一層際立つ結果となりました。

音楽スタイルと収録内容

本作は、エレクトリックギターを基にしたサウンドや、独創的な歌詞が特徴的です。全体的な演奏時間が長く、曲が5分以上に及ぶものが多く見受けられます。収録曲は全12曲（通常盤には13曲）で、合計70分近い再生時間となっています。また、打ち込み音を駆使したテクノ風なアプローチが加わり、ギターソロやエレキギターを駆使した楽曲が様々に展開されます。本アルバムでは、堂本自身が編曲やトラックダウンにも積極的に関与し、彼の音楽的成長が伺えます。

アルバムタイトルの意味

『Coward』というタイトルは、英語で「臆病者」を意味します。これは、プロジェクト名の由来でもある熱帯魚、ポリプテルス・エンドリケリー・エンドリケリーが臆病な性質を持つことや、堂本自身が感じる部分が反映されており、タイトルの選定に至ったと言われています。

特別なエディション

初回生産限定盤には、スペシャルブックレットやシングル「ソメイヨシノ」のPVを収録したDVD、さらには堂本自身がデザインしたエンドリケリー・エンドリケリーの組み立て式紙模型キットが同封されています。一方、通常盤には異なるジャケットデザインが採用され、ボーナストラック「美しく在る為に」が追加収録されています。リリース当日には、WaTのアルバムと僅差で週間チャートの首位を獲得する快挙を成し遂げました。

収録曲の解説

1. 解説（ENDLICHERI☆ENDLICHERI）：打ち込み音を多用し、テクノ感が漂うインスト曲。エレキギター以外の生楽器は少ないが、アルバムのオープニングにふさわしい力強い印象を与えます。
2. 故意：歌詞が「故意」と「恋」を掛け合わせた内容となっており、深い意味を持つ楽曲です。
3. 雄：バンドスタイルが際立つ楽曲で、エネルギーに満ち溢れています。
4. 闇喰いWind：繰り返されるギターとブラスのフレーズが印象的な楽曲。
5. a happy love word：独特で力強い歌い方が印象的な一曲で、歌詞とメロディがテーマとして調和しています。
6. 16：女性の視点から描かれた歌詞が印象に残る作品。
7. Chance Comes Knocking.：インスト形式ながら、剛の歌声が加わり、エネルギッシュな曲調に仕上がっています。
8. 御伽噺：タイトルは「おとぎばなし」と読みます。
9. Six Pack：本作のリードトラックで、テレビ番組で初披露されたことで注目を集めました。
10. ソメイヨシノ (album version)：シングルバージョンに新たな演奏を追加し、より長い時間で楽しめる楽曲に仕上げられています。
11. Coward：タイトル曲で、唯一の明るい調子を持つインスト曲。短いながらも、その存在感が際立ちます。
12. 美しく在る為に：通常盤のみの収録で、本人にとって特別な思い入れを持つ楽曲で、ライブでも頻繁に演奏されています。

結論

『Coward』は、堂本剛の音楽的成長や独特のサウンド世界を表現した意義深いアルバムです。彼自身の思いが込められた楽曲たちが、リスナーに新たな感動を与えてくれることでしょう。

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