Crazy Cat

predia「Crazy Cat」：変化と進化の軌跡

2013年4月17日にリリースされたprediaの4枚目のシングル「Crazy Cat」は、グループにとって重要なターニングポイントとなりました。prediaが“predia”へと表記を改めてから初のシングルであり、前作「ハニーB」から1年5か月という、当時グループ史上最長の期間を経てのリリースは、ファンにとって待ちに待った作品でした。

新たなスタートライン

このシングルは、メンバーの変遷も反映しています。2012年1月に卒業した馬越幸子の後任として加入した林弓束にとっては、prediaメンバーとして初めて参加するシングルとなりました。しかし、林と同時期に加入した與坂唯は、わずか半年でグループを脱退したため、シングル曲への参加は実現しませんでした。また、結成当初からのメンバーであった村上麻莉奈も前年11月に脱退したため、本作以降のシングルには参加していません。

阿久津健太郎による楽曲

「Crazy Cat」と「シルキーレイン」は、どちらも阿久津健太郎が“貧図スクワット”名義で作詞を担当しています。これらの楽曲は、2013年3月23日にMt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREで行われたPartyで初披露されました。「シルキーレイン」では、椅子を使ったバーレスク風のパフォーマンスが披露され、観客を魅了しました。松本ルナは、この日のPartyについて「歌唱中に感情が入りすぎて泣きそうになった」と自身のブログで回想しています。

オリコンチャートでの快挙

「Crazy Cat」は、オリコンのインディーズチャートで自己最高となる2位を獲得し、ウィークリーチャートでもグループ初のTOP30入りとなる29位にランクインしました。この記録は、prediaの音楽がより多くの人々に届き始めたことを示しています。

10周年記念アルバムでの再録

2021年1月27日に発売された結成10周年記念アルバム『10ct』では、「Crazy Cat」が“Crazy Cat -10th Anniversary Ver.-”として再録・リアレンジされました。この再録は、楽曲の新たな魅力を引き出すとともに、prediaの10年間の歴史を振り返る上で重要な意味を持っています。アレンジは阿久津健太郎が担当しました。

「Crazy Cat」は、prediaにとって変化と進化の象徴となるシングルであり、彼女たちの音楽的な探求心と成長を物語る作品と言えるでしょう。

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