Cry Baby (中村あゆみのアルバム)

中村あゆみの11枚目のスタジオ・アルバム『Cry Baby』は、1995年7月12日にポリドールからリリースされました。本作は、約8年ぶりに高橋研をプロデューサーとして迎えた作品であり、中村あゆみの音楽キャリアにおいて重要なターニングポイントとなりました。本作以降、10年間スタジオ・アルバムの発売はありませんでした。

制作背景と特徴

『Cry Baby』は、高橋研との再タッグによって、新たな音楽性の探求が試みられた作品です。高橋研は、全曲の作詞・作曲・編曲を手がけており、中村あゆみの音楽性をより深く掘り下げています。本作は、中村あゆみの内面を反映した、よりパーソナルな作品に仕上がっています。

収録曲について

アルバムには、多彩な楽曲が収録されています。

永遠のテンダネス: 中村あゆみと高橋研の共作による楽曲で、切ないメロディと歌詞が印象的です。
飛びたい: 希望に満ちた歌詞と、力強い歌声が響く楽曲です。
Jamaica: ラテンのリズムを取り入れた、情熱的なナンバーです。中村あゆみと高橋研が作詞を手がけています。
レイニー・ドライブ: 雨の日のドライブをテーマにした、都会的な雰囲気の楽曲です。
キライになれない <Album Version>: 23rdシングルとしてリリースされた楽曲で、アニメ『魔法騎士レイアース』第2期オープニングテーマとして使用されました。アルバムバージョンとして収録されています。
雨の日の花のように: カップリング曲として発表された楽曲で、中村あゆみが作曲を手がけています。
あたしを笑え: 中村あゆみと高橋研の共作による楽曲で、自嘲的な歌詞が印象的です。中村あゆみが作曲も担当しています。
雨上がりの虹（レインボウ）: ポジティブなメッセージが込められた、爽やかな楽曲です。
フラワーズ: 木嶋浩史が作詞・作曲を手がけた楽曲で、美しいメロディが特徴です。
空よ: 中村あゆみが作曲を手がけた楽曲で、壮大なスケール感があります。
* Cry Baby: アルバムのタイトル曲であり、当時未完成だったため、歌詞はほとんどなく、仮歌に近い状態で収録されました。しかし、完成品は後のライブで頻繁に歌われ、ベスト・アルバム『rocks』にも収録されています。

評価と影響

『Cry Baby』は、中村あゆみの音楽性の幅広さを示す作品として評価されています。高橋研との再タッグによって、新たな音楽性を開拓し、その後の活動にも大きな影響を与えました。特に、アルバム未収録だった「Cry Baby」の完成版は、ライブでの人気が高く、ベストアルバムにも収録されるなど、ファンからの支持も厚い楽曲です。

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