Curl (プログラミング言語)

Curlは、マサチューセッツ工科大学（MIT）で開発された対話的なウェブコンテンツのためのプログラミング言語です。この言語は、HTMLのようなテキストマークアップ、JavaScriptのようなスクリプティング、そしてJavaのような高度な機能を、単一のフレームワークに統合することを目的としています。

Curlの特性

Curlは、マークアップ言語としての側面を持ち、プレーンテキストをそのまま記述できる一方で、多重継承などの高度なオブジェクト指向プログラミングの機能も備えています。これにより、従来のウェブ開発で必要だったHTML、CSS、JavaScriptの分離を必須とせず、コンテンツ、スタイル、振る舞いを一つの環境で統合的に扱うことが可能です。もちろん、従来のスタイルでのプログラミングもサポートされています。

HTMLの代替として、書式付きテキストの表示にも使用できますが、Curlの能力はそれだけにとどまりません。HTMLレベルのオーサリングとプログラミング構文は、ユーザーコードによって拡張可能です。さらに、ジャストインタイムコンパイラによってクライアントマシンのネイティブコードにコンパイルすることで、高速な実行を実現できるように設計されています。

Hello world|Hello_worldアプレット

以下は、Curlで記述された簡単な「Hello world|Hello_world」アプレットの例です。


{Curl 8.0 applet}
{text
color = "blue",
font-size = 16pt,
Hello World}


このコード例に見られるように、Curlのソースコードでは波括弧（curly bracket）が多用されています。この波括弧の使用が、言語名の由来の一つとなっています。

Curlアプレットの実行環境

Curlアプレットは、Webブラウザ用のプラグインであるCurl RTEを使用して表示できます。ただし、2008年10月時点での対応プラットフォームはWindowsのみとなっています。

Curlの利点

• - 統合的な開発環境: HTML、CSS、JavaScriptの分離を強制せず、一つの環境で開発ができます。
• - 拡張性: ユーザーコードによって言語の構文を拡張できます。
• - 高速な実行: ネイティブコードへのコンパイルにより高速な実行が可能です。
• - 多様な用途: テキスト表示から高度なアプリケーションまで、幅広い用途に対応できます。

参考資料

• - M. Hostetter; D. Kranz, C. Seed, C. Terman, S. Ward. “Curl: A Gentle Slope Language for the Web”. MIT Laboratory for Computer Science. 2008年2月21日閲覧。

外部リンク

• - Curl - Richer Internet Applications （[SCSK]] Corporation 公式ウェブサイト）
• - [カール - リッチクライアントWebテクノロジー
• - Curl Developer Center （開発者向け情報サイト）
• - Curl Developer Community （英語）
• - Curl Global Community （掲示板・ブログ・チュートリアル）
• - The Curl Project （マサチューセッツ工科大学）

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