Cz805

Cz 805 BRENについて

Cz 805 BRENは、チェコのチェスカー・ズブロヨフカ社によって開発されたアサルトライフルであり、その設計はVz 58を基にしています。この小銃の調達は2011年から開始され、チェコ軍によって正式に採用されています。BRENシリーズの中でも、より進化したモデルとしてCz BREN 2が存在し、これもまたチェコ軍で使用されている為、注目を集めています。

Cz 805 BRENの仕様

Cz 805 BRENは、5.56×45mm NATO弾を使用し、ショートストロークピストン方式で作動します。特徴的なのは、コッキングハンドルがボルトの作動に連動している点であり、左右のどちらにも取り付け可能です。ボルトキャリアとボルトは固定ピンで一体化されており、分解作業は専門の整備員が行う必要があります。

構造

アッパーレシーバーは軽量なアルミ合金製で、ロアレシーバーには樹脂が使用されています。このデザインにより、全体の軽量化と強度を両立させています。マガジンは、独自規格の樹脂製マガジンやSTANAGマガジン、H&K G36用マガジンが使用できます。さらに、レシーバーの左側にはボルトリリースがあり、マガジンリリースとセレクターは両側からアクセス可能です。

セレクターはセーフ、セミ、2点バースト、フルオートから選択でき、ピカティニー・レールが標準装備されています。照準器は折り畳み式で、光学照準器との併用も可能です。また、長さが調整可能な折り畳み式ストックが設置されており、カスタマイズ性にも優れています。

銃身と派生型

Cz 805 BREN A1モデルは360mm（14.2インチ）の銃身を持ち、カービン型のA2モデルは277mm（10.9インチ）の銃身を装備しています。銃身には耐久性と高精度を確保するためにクロームメッキが施されています。

さらに、民間市場向けには半自動のCZ 805 BREN S1や、7.62×39mm弾を使用するCZ 807が開発されています。特にCZ 807はCz BREN 2への移行型として設計されていますが、銃身の組み換えはできない特徴があります。

Cz BREN 2の導入

2015年にはCZ BREN 2が導入され、その設計には現場の兵士からのフィードバックが取り入れられています。新型はより軽量で、ストックの取り付けがレシーバーに直接行えるようにされたほか、重量バランスも改善されています。バリエーションが豊富で、5.56mmと7.62mmの双方の弾薬に対応しています。

採用国

Cz 805 BRENはチェコをはじめ、エジプト、フランス、ハンガリー、インドネシア、メキシコ、スロバキア、ベトナム、タイ、インド、パキスタンなど多くの国で採用されています。また、ウクライナではロシアの侵攻に対する防衛手段の一環として、Cz BREN 2が導入されています。

このライフルは、様々な環境に適応できる設計と性能を持っており、今後も多くの国で使用され続けることでしょう。

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