D・N・A² 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜

D・N・A2 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜

『D・N・A2 〜何処かで失くしたあいつのアイツ〜』は、桂正和による日本の漫画作品であり、それを原作としたメディアミックス作品です。週刊少年ジャンプにて1993年から1994年にかけて連載されました。

概要

本作は、桂正和が『Vジャンプ』で連載していた『SHADOW LADY』に続く作品として、『週刊少年ジャンプ』で連載されました。全42話で、単行本はジャンプ・コミックス全5巻、集英社文庫版全3巻が刊行されています。

連載期間は10ヶ月弱と比較的短いですが、テレビアニメ化とOVA化が行われました。実写映画化の計画もありましたが、これは実現しませんでした。しかし、カプセル兵団によって舞台化されています。

作者は当初、トレンディドラマ風の作品を目指していましたが、掲載誌の読者層やアンケートの結果から、サイキック能力を用いたバトル要素が取り入れられることになりました。

連載開始時、鳥山明から「変身しろ」や「金髪にしたらどうだ？」とアドバイスを受けましたが、桂正和は「ドラゴンボールのようになってしまう」と感じました。しかし、鳥山明の強い勧めにより、これらの要素を取り入れた結果、鳥山明のファンから盗作であるという抗議が寄せられたというエピソードがあります。

あらすじ

物語の舞台は、DNA操作によって人の行動が制御可能になった未来。人口過多に悩む未来世界では、子供を2人以上作ると死刑になるという法律が存在します。そんな未来で、女性を虜にするDNAを持つメガプレイボーイ（メガプレ）が、法の目をかいくぐり100人以上の女性と子供を作ります。政府は、このメガプレのDNAを受け継いだ子孫による人口増加を阻止するため、DNAオペレーターの葵かりんを過去に派遣し、最初のメガプレのDNAを書き換えることを決意します。

かりんが送り込まれた先で出会ったのは、女にモテない普通の少年、桃生純太でした。かりんは純太のDNAを書き換えようとしますが、誤って別の弾丸を使用してしまい、純太はメガプレの能力に目覚め始めてしまいます。

物語は、純太の幼馴染である栗本亜美、学園のアイドル佐伯倫子、倫子の彼氏である菅下竜二、そして亜美の親友である高梨ことみといったキャラクターたちを巻き込みながら展開していきます。

登場人物

桃生 純太（ももなり じゅんた）
声 - 難波圭一
本作の主人公。私立歩駒高校に通う16歳。女性アレルギーで悩んでいるが、かりんによってメガプレの能力に目覚め始める。
葵 かりん（あおい かりん）
声 - 冨永み〜な
未来から来たDNAオペレーター。メガプレのDNAを書き換える任務を帯びている。
佐伯 倫子（さえき ともこ）
声 - 林原めぐみ
純太が通う高校のアイドル的存在。竜二の彼女だが、メガプレとして覚醒しつつある純太に惹かれていく。
栗本 亜美（くりもと あみ）
声 - 笠原弘子
純太の幼馴染。純太のことが好きだが、素直になれない。
高梨 ことみ（たかなし ことみ）
声 - 椎名へきる
亜美の親友。緊張するとおならをしてしまう体質に悩んでいる。
菅下 竜二（すがした りゅうじ）
声 - 子安武人
倫子の彼氏。金持ちでプレイボーイ。

アニメ

テレビアニメは1994年10月から12月にかけて日本テレビで放送されました。全12話。放送終了後には、オリジナルエピソードを追加したOVAが制作されました。

オープニングテーマはL'Arc〜en〜Cielの「Blurry Eyes」、エンディングテーマはシャ乱Qの「シングルベッド」です。

舞台

2004年にはカプセル兵団によって舞台化されました。

書誌情報

ジャンプ・コミックス全5巻、集英社文庫版全3巻が刊行されています。

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