DANCE 86.4 FUNKY RADIO STATION

『DANCE 86.4 FUNKY RADIO STATION』は、2005年6月23日にコナミ（現コナミデジタルエンタテインメント）から発売されたアーケード音楽シミュレーションゲームです。BEMANIシリーズの一作であり、ダンスをテーマにしたゲームとして『Dance Dance Revolution』（DDR）と共通する要素を持ちながらも、より小さな子供をターゲットにした設計がなされています。

ゲームの特徴

親しみやすいデザイン: 『DDR』のような本格的なダンスゲームとは異なり、1人あたり3つという少ないフットパネル数や、ポップなデザインが特徴です。これは、同じくコナミの『Toy'sMarch』と同様に、小さな子供でも楽しめるように考慮された結果と言えるでしょう。
邦楽ヒット曲中心の選曲: 楽曲は、『Toy'sMarch』やナムコの『太鼓の達人』のように、J-POPを中心とした親しみやすい選曲となっています。誰もが知っているヒット曲に合わせてダンスを楽しめるのが魅力です。
* タイトル: タイトルの「DANCE 86.4」は、「ダンスやろうよ」という言葉と、FMラジオの周波数にかけている点がユニークです。

筐体について

筐体は『DDR』と同様に、本体部分とフットパネル部分の2つで構成されています。ただし、各部分は固定されており、別々に動かすことはできません。フットパネルの両サイドには手すりのようなバーが設置され、小さい子供でも安心してプレイできるような配慮が見られます。

本体部分の上部には、ミラーボールが回転しており、ディスコの雰囲気を演出しています。ディスプレイの下には、2人分の選択ボタンと決定ボタンが配置されており、シンプルな操作でゲームを進めることができます。筐体自体は、ミラーボール以外の派手な装飾は控えめですが、省スペース化を考慮した設計になっていると考えられます。

フットパネルは、1人あたり3枚が横一列に並んだものが2人分用意されています。これにより、従来のダンスゲームよりも少ないパネル数で、より簡単な操作でゲームを楽しめるようになっています。

プレイ方法

ゲームの基本ルールは『DDR』と共通しており、画面上部から流れてくるマークに合わせて足元のパネルを踏むというものです。本作では、マークは足跡の形をしており、画面奥から手前に流れてくるように3Dで立体的に表現されています。これにより、視覚的な楽しさが加えられています。

流れてくるオブジェクトには、通常の足跡マークの他に、音符マーク（踏むと音が鳴る）や爆弾マーク（踏むと一定時間、足跡が見えづらくなる）があります。これらのオブジェクトは、ゲームの難易度を調整し、よりゲーム性を高める役割を果たしています。

タイミング良くパネルを踏むとゲージが上昇し、ミスをすると減少します。楽曲終了時にゲージが残っていればステージクリアとなり、ゲージが残っていない場合はゲームオーバーとなります。連続して正しく踏むことでコンボが増える点は、他の音楽ゲームと同様です。

各楽曲には、「キッズ（最も易しい）」「ノリノリ（易しい）」「フィーバー（やや難しい）」「ラブラブ（カップル向け）」という4つの難易度モードが用意されています。これにより、初心者から上級者まで、自分のレベルに合ったモードを選んで楽しむことができます。


『DANCE 86.4 FUNKY RADIO STATION』は、子供向けの親しみやすいデザインと、J-POPを中心とした選曲が特徴で、ダンスゲーム初心者でも気軽に楽しめるように工夫されたゲームと言えるでしょう。

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