DC/PRG

DC/PRGについて

DC/PRG（ディー・シー・ピー・アール・ジー）は、日本のトランペッターでありコンダクターの菊地成孔が主宰するビッグバンドです。1999年に「DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN」としてスタートし、以来、独自の音楽スタイルを確立しています。

音楽のコンセプト

DC/PRGは、エレクトリック・マイルスというスタイルをコンセプトの中心に据えています。その中でアフロビートやファンク、現代音楽の要素を取り入れ、新たなリズムを持ったダンス・ミュージックの形を追求しています。この目的のために結成されたバンドは、音楽的な探求心と冒険心を持った活動を展開しています。

初期のメンバーは、菊地を中心に10人で構成されていました。彼はディスクジョッキーとしても活躍し、キーボードとテナー・サクソフォーンを担当。後に新メンバーが加入し、バンドは11人編成となりました。2003年以降は更にブラスセクションが増員され、合計14人という大編成に進化しました。

活動の変遷

バンドの活動は順調でありましたが、結成から約3年後には解散を宣言する出来事もありました。しかし、何年も経った後の2007年には、ライブの終了後に活動終了を発表しました。この時、菊地はファンクバンドとしての役目を果たしたと説明しました。

その後2009年、エレクトリック・マイルス・リユニオンバンドの来日公演の機会があり、バンドは一夜限りの再活動を決定しました。この経験を通じて、DC/PRGは活動を本格的に再開することになりました。

2010年には、再結集が菊地の公式サイトで発表されました。それは新メンバーによるもので、バンド名を短縮し「DCPRG」と改名しました。10月には日比谷野外音楽堂でのパフォーマンスを皮切りに、定期的な実演やレコーディング活動が始まりました。

音楽性の進化

特に2012年以降、DC/PRGはヒップホップグループのSIMI LABとの連携を強め、これにより新たな音楽的影響を受けるようになりました。日本国内のフェスティバルやイベントでも多くのライブを行い、彼らは大型ダンスバンドとしての地位を確立しました。

その後のメンバー構成は、結成当初とは若干異なりながらも、菊地成孔を中心にキーボード、ギター、ベース、ドラム、パーカッション、サクソフォーン、トランペットなど多彩な楽器が組み合わされています。

2015年にはバンド名を「dCprG」と再変更し、2017年には「DC/PRG」に戻しました。そして、2021年には解散を発表し、最後のライブが行われました。この一連の流れは、DC/PRGがいかに音楽的な挑戦を続けてきたかを物語っています。

活動の終わり

2021年2月、解散の決定が発表され、4月には「Hey Joe, We’re dismissed now/PARTY 2-TOKYO」というタイトルのラストライブを開催し、DC/PRGはその活動に幕を閉じました。これまでの活動は多くのファンに愛され、多様な音楽ジャンルを超越した独自のスタイルを持ったバンドとしての地位を確立しました。

DC/PRGは、その革新的な音楽性やパフォーマンスで日本の音楽シーンに影響を与え続けました。

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