DEEPER STREET

DEEPER STREET：TOKYO FM深夜を彩った音楽とトークの融合

1997年10月から1999年3月まで、TOKYO FMとJFN系列局で放送された深夜ラジオ番組『DEEPER STREET』。その魅力と歴史を紐解いていきます。当初は『萬屋ラジオ堂』というサブタイトルも持ち、個性豊かなパーソナリティと多彩な音楽でリスナーを魅了した、多くのファンに愛された番組でした。

番組開始と変遷

『G1 Grouper』や『まんたんMUSIC』の後を受け、深夜枠を刷新する形でスタート。『KADOKAWA電波マガジン』の後番組として放送され、25時台から26時台へと放送枠を拡大しました。

大きな転換期となったのは1998年4月。CHAGEが約3年ぶりにJFN系の深夜番組に復帰し、パーソナリティとして『CHAGEのTreasure Box』を担当。これは大きな話題となりました。同年10月には番組改編が行われ、26時台は独立した番組となり、『DEEPER STREET』は27時～29時の2時間番組へと変更されました。

1999年3月、惜しまれつつも番組は終了。しかし、いくつかのパーソナリティは後番組『ラジオ黄金時代』へと引き継がれ、その系譜は受け継がれていきました。

個性豊かなパーソナリティ陣

『DEEPER STREET』を彩ったパーソナリティ陣は実に多彩。曜日ごとに魅力的な顔ぶれが揃っていました。

月曜日: Swinging Popsicle、CHAGE、濱田マリ、deepsなど、音楽シーンを牽引するアーティストや人気タレントが出演。特にCHAGEの復帰は大きな注目を集めました。deepsは後番組『ラジオ黄金時代』にも出演を継続。
火曜日: カンケが『ミュージック・プラネット』を放送。番組改編後も引き続き担当しました。
水曜日: LUNA SEAの真矢による『ヒーリング・ラジオ!』や、三重野瞳との共演、そして人気急上昇中の「しんドル」など、バラエティに富んだ内容が展開されました。「しんドル」は後に独立番組へと昇格しました。ふかわりょうも出演し、『ラジオ黄金時代』へバトンタッチ。
木曜日: 椎名へきる、浅川悠・オフサイド大西など、個性的なメンバーが独自のスタイルで番組を盛り上げました。椎名へきるは前番組からの続投、浅川悠・オフサイド大西は『DEEPER STREET』終了後も長く活躍を続けました。

1998年10月以降は、26時台に独立した番組が複数編成され、さらに番組の多様性が広がりました。 『CHAGEのTreasure Box』『しんドル』以外にも、『氷上・丹下のトラブルチョコレート』『清水和彦のMUSIC EATER』『高円寺ホワイトハウス』『千葉繁のスパイラル・ワールド』といった番組が放送され、深夜のラジオシーンを賑わせました。

ネット局と放送時間

TOKYO FMでは、当初28時28分55秒で放送を一旦中断し、28時30分から『高校通信教育講座』を放送していました。祝日など『高校通信教育講座』が休止の場合のみ、29時までフルネットされ、場合によってはさらに29時台以降も放送されたこともありました。

一方、FM大阪など一部のJFN系列局では、ローカル編成のため『DEEPER STREET』はネットされず、関西地方のリスナーにとっては聴取が困難でした。FM滋賀など一部地域ではネットされており、聴取可能だった地域もありました。AIR-G、FM福岡も同様にローカル編成でした。

まとめ

『DEEPER STREET』は、豪華なパーソナリティ陣とバラエティに富んだ番組構成で、多くのリスナーを魅了した深夜ラジオ番組でした。放送時間変更やネット局の事情など、番組の歴史を知る上で重要な情報も踏まえ、その魅力を改めて再確認できる内容となっています。 番組終了後も、多くのパーソナリティがラジオ界で活躍を続け、その影響は現在も受け継がれていると言えるでしょう。

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