DISCIPLINE 〜The record of a Crusade〜

DISCIPLINE〜The record of a Crusade〜：聖少女三部作の完結編

2002年8月30日、Activeより発売された成人向けゲーム『DISCIPLINE〜The record of a Crusade〜』（ディシプリン ザ・レコード・オブ・ア・クルセイド）は、『HEARTWORK』、『Bible Black』に続く聖少女三部作の最終作として高い人気を博しました。前2作と比較して、過激な描写は抑えられ、より洗練されたストーリー展開とキャラクター造形が特徴です。

ストーリー：学園を舞台にした陰謀と青春

主人公の早見拓郎は、女子校だった聖アルカディア学園に編入します。当初は喜びに満ちていた拓郎ですが、やがて学園に潜む暗い秘密と、複雑な人間関係に巻き込まれていきます。学園を牛耳る森本財閥の令嬢、レオナを中心に繰り広げられる権力闘争や、個性豊かな生徒たちの思惑が交錯する物語は、青春と陰謀が複雑に絡み合った、スリリングな展開を見せます。

前日譚となる『DISCIPLINE LS』では、レオナが主人公となり、彼女が学園を支配するまでの過程が描かれます。レオナの冷酷でサディスティックな一面と、その裏に隠された複雑な過去が明らかになります。

登場人物：個性豊かなキャラクターたち

本作には、個性豊かなキャラクターが数多く登場します。

早見拓郎: 平凡な少年ながら、学園の騒動の中心に巻き込まれていく主人公。
音川沙織: 真面目な性格だが、やや無理をしている一面も。レオナとは犬猿の仲で、過去に屈辱的な経験をしています。
宮岸勇気: 大人びた容姿で拓郎を誘惑する、性欲の強い少女。
野々宮瑠璃: 幼い見た目とは裏腹に、巧みに拓郎をからかう一面を持つ。
金田麻衣子: 勤勉だが、毒舌家でもある少女。
森本レオナ: 学園を支配する森本財閥の令嬢にして、サディスティックな性格の学友会会長。
* 森本レイナ: レオナの姉で、学園長兼理事長を務める。

その他にも、女子テニス部の部長や風紀委員、レオナの取り巻きなど、様々なキャラクターが登場し、物語に彩りを添えています。

アニメ化と派生作品

『DISCIPLINE〜The record of a Crusade〜』は、2003年から2004年にかけてDreamレーベルよりDVDでアニメ化されました。その後、2010年にはWHITE BEARレーベルより新シリーズが発売され、一部声優が変更されています。さらに、DVD-PG、UMD-PG、BD-PG、麻雀ゲーム、そして小説、公式ファンブックなど、様々なメディアミックス展開が行われました。これらの派生作品群も、原作の世界観をさらに広げるものとなっています。

開発経緯と反響

開発においては、前作『Bible Black』での反省を活かし、エロ要素を重視した制作方針がとられました。その結果、商業的な成功を収め、販売サイト「プロップ通販」の2002年の通期ランキングで4位を獲得するなど、高い人気を誇りました。聖少女自身も、Empressへの移籍後の方向性を本作の成功によるものだと語っています。

まとめ

『DISCIPLINE〜The record of a Crusade〜』は、複雑な学園ドラマと魅力的なキャラクター、そして様々な派生作品によって、多くのファンを魅了した作品です。聖少女三部作の集大成として、その高い評価は揺るぎないものと言えるでしょう。

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