DISCOVER WESTについて
DISCOVER WEST(ディスカバー・ウエスト)は、
西日本旅客鉄道(
JR西日本)が
2003年にスタートした観光キャンペーンであり、主に瀬戸内エリアの観光促進を目指しています。当キャンペーンは、同年10月1日に行われた東海道・
山陽新幹線のダイヤ改正を契機に発足されました。これは、首都圏から西日本、特に中国地方への観光客を呼び込むための取り組みです。
キャンペーンの背景
「ディスカバー・ウエスト」という名称は、
日本国有鉄道時代に行われていた「DISCOVER JAPAN」キャンペーンを
リメイクしたもので、主なメッセージは「それは、西にある。」というものです。このキャンペーンの存在意義は、西日本の多様な観光地を広く知ってもらい、訪問を促すことにあります。
キャンペーン開始当初のイメージ
キャラクターには、
竹内結子が起用され、彼女は「あしたのわたしに、会いに行く」というキャッチフレーズを用いました。また、楽曲には
1978年の国鉄の「
いい日旅立ち」キャンペーンで使われていた
谷村新司作詞・作曲の「
いい日旅立ち」を
リメイクした「
いい日旅立ち・西へ」が採用され、放送されたテレビコマーシャルで広く宣伝されました。
さらに、新幹線の車両内に流れるチャイム音もこの曲に変更され、特に一部駅では「
いい日旅立ち・西へ」が常に再生されています。これにより、乗客に対する感動的な演出が図られています。
観光開発プロジェクト
キャンペーンの一環として、
JR西日本グループの
日本旅行や
JTB、
近畿日本ツーリストと協力し、「観光開発プロジェクト」が設立されるなど、観光振興への積極的な取り組みが進められています。
2006年には、関西テレビの旅番組で流れるCMに合わせて楽曲が「
風の暦」に変更されました。これは、オリジナルの歌手である
鬼束ちひろとの契約終了が影響しています。
2008年からは
仲間由紀恵が新たなイメージ
キャラクターとして採用され、
2017年には
中条あやみが三代目のイメージ
キャラクターに就任しました。
現在の状況
2019年現在、CM制作では中条と仲間の併用が見られるものの、二人が同時に出演することはありません。例えば観光地として
出雲大社を中条が紹介し、仲間は直島を紹介するなど、それぞれの役割が分担されています。
また、キャンペーンに関連する楽曲は時折変更され、
谷村新司の娘であるシンガーの
谷村詩織との親子デュエットによる「
いい日旅立ち・西へ」も用いられました。
現在、DISCOVER WESTの宣伝は中国地方で主に行われており、
JR西日本の他のプロモーションやサービスとともに放送されています。また、
JR東海も一時「のぞみで西へ」というキャンペーンを実施していましたが、DISCOVER WESTほどの成功は収めていません。
結論
このように、DISCOVER WESTは西日本の魅力を全国に広めるための重要なキャンペーンとして、観光振興の一環として今後も続けられていくことでしょう。訪れる人々を西へと誘うこの取り組みは、日本の観光地の素晴らしさを再発見するきっかけとなることを目的としています。