DRESS (雑誌)

DRESSの概要

『DRESS』（ドレス）は、株式会社giftが発行し、幻冬舎が発売していた40代女性向けのファッション雑誌です。2013年4月に創刊され、2015年12月まで毎月1日に発行されていました。雑誌名の通り、この出版物は特にアラフォー女性を対象とし、彼女たちのキャリアやライフスタイルを豊かにする情報を提供することを目的としています。

ターゲットと内容

『DRESS』はバブル経済を経験した世代、既婚者や未婚者を問わず、キャリアを楽しむ40代女性に的を絞っています。雑誌内ではファッションやビューティに関する記事が豊富に掲載されているほか、雑貨やインテリアについての特集、さらには結婚や出産に関する情報、セレブのスナップなど、多様なトピックが取り上げられています。
特定スポンサーとのタイアップ記事もあり、読者が興味を持つ内容が網羅されています。また、「DRESS CLOSET」に掲載された商品は、公式通販サイト上で購入可能な利便性を備えています。

創刊と編集長

『DRESS』の創刊は、人気雑誌『美ST』の編集を手がけた山本由樹が主導しました。彼女は光文社から独立し、幻冬舎の出資を受けて新しい会社「株式会社gift」を設立。山本はこの会社の代表取締役社長としても活動しました。経営陣には、見城徹（取締役会長）、秋元康（最高顧問）、松浦勝人（名誉会長）、藤田晋（取締役副会長）など、有名な名前が揃っていました。

発行スタイルの変遷

誌面には、創刊時には米倉涼子が連続して表紙を飾っていましたが、出版不況の影響で収益が厳しくなり、2013年12月26日には幻冬舎が保有株の大部分を決済代行会社「パス」に売却。これにより、パス社による運営が始まり、通販事業やWebコンテンツを強化する動きが取られました。
2016年2月号をもって月刊誌としての発行が終了し、その後は季刊誌へと移行しました。最終号でも、米倉が表紙を飾りましたが、その後はウェブマガジンとして活動を続けました。

ウェブマガジンとDRESS部活

Webマガジン版の『DRESS』では、「DRESS部活」を設立し、「家庭でも職場でもない、趣味で繋がるサードプレイス」というテーマを掲げています。コミュニティの一環として、ヨガ、着物、ワイン、スイーツ、観劇など多彩なテーマでイベントが開催され、読者同士の交流が深まる場となっています。

新体制への移行

2016年4月、新たにパス社が全額出資する子会社「株式会社コミュニタス」が設立され、株式会社giftの事業が同社に移管されました。これに伴い、季刊として発行される雑誌は『DRESS MAGAZINE』と改名され、編集内容もライフスタイル誌へと進化しました。山本由樹も編集長を退任し、メンバーが一新されました。

その後、「株式会社コミュニタス」は2018年12月に「株式会社DRESS」に商号変更しました。

このように『DRESS』は、発行から約7年間で形態を大きく変え、今なお多くの女性に支持されている情報源となっています。

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