DUNK (雑誌)

『DUNK』の歴史と魅力

『DUNK』（ダンク）は、日本の女性アイドルグラビア雑誌であり、集英社から1984年5月に創刊されました。最初はA5サイズ（148mm×210mm）の月刊誌として発行され、毎月9日に読者のもとへ届けられました。雑誌の定価は創刊時300円、後に320円、さらに休刊まで330円となりました。1999年から2003年までは不定期に復活し、この際はA4サイズより少し小さくなり、価格は700円前後にまで上昇しました。特大号の場合は350円で販売されました。

創刊と初期の特徴

創刊号の表紙を飾ったのは、当時の人気アイドルである小泉今日子でした。彼女は、同年にリリースしたシングル「迷宮のアンドローラ」のB面に収録される「DUNK」が、雑誌のイメージソングとなるほどの影響力を持っていました。1985年にはおニャン子クラブの登場により、彼女たちが頻繁に特集されるようになり、特に1985年12月号から1988年2月号までの大半の号で、メンバーが表紙を飾ることになりました。

減少する人気と最終号

しかし、時代は変わり、1989年には「ザ・ベストテン」の終了に象徴されるようにアイドルブームが終焉を迎えます。それに伴い、『DUNK』も売上が低迷し、1990年11月には創刊号と同じく小泉今日子を表紙に据えた最終号を発行し、廃刊の運命を辿りました。

再出版とその後

1999年以降、『DUNK』は同じ集英社による少女向けアイドル雑誌『Duet』の増刊号として不定期に復活しました。その復活版は「美少女REVOLUTION MAGAZINE」というキャッチコピーのもと、オールカラーのグラビアマガジンとして刊行されましたが、最後の号が2003年に出た後は、その姿を消しました。最後には次号予告もあったことから、急な休刊だったことが推測されます。

巻頭モデル

1984年から1990年までの巻頭モデルには、多くの人気アイドルが登場しました。例えば、初年度からのモデルには堀ちえみ、中森明菜、石川秀美、河合奈保子らが名を連ね、毎号異なる魅力を披露していました。その後も多くの女性アイドルが次々と表紙を飾り、雑誌の人気を支えました。特に1980年代後期には、工藤静香や宮沢りえ、田村英里子などが登場し、読者の心を掴みました。

関連雑誌

『DUNK』の姉妹雑誌には、同社が発行しているアイドル誌『duet』や、学研から発行される『BOMB!』があります。これらの雑誌も、それぞれに特色を持ちながらアイドル情報を提供し続けており、当時のアイドル文化の一翼を担っています。

『DUNK』は、当時のアイドルたちの輝かしい瞬間を切り取った貴重な記録であり、現在でもその影響力は感じられています。

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