DYパティル・スタジアム

DYパティル・スタジアム：インドを代表する多目的競技場

DYパティル・スタジアムは、インドのマハラシュトラ州ナビムンバイにある多目的競技場です。パドマシリーDYパティル大学の敷地内に位置し、クリケットとサッカーの公式スタジアムとして利用されています。ムンバイ・シティFCのホームグラウンドの一つとしても知られています。

歴史

2008年3月4日に開場したこのスタジアムは、2014年にIPLチームのムンバイ・インディアンスの本拠地となりました。IPLの決勝戦や、インディアン・スーパーリーグ（ISL）の決勝戦、2017 FIFA U-17ワールドカップなど、数々の重要なスポーツイベントが開催されています。

建築と設備

建築家ハフェーズ・コントラクターによって設計されたこのスタジアムは、5万5千人を収容可能で、インド国内で9番目に大きいクリケット場です。特徴的なのは、柱のないカンチレバー式の屋根で、観客席からの視界を遮るものがありません。テニスコート、屋内バドミントンコート、オリンピック規格のスイミングプールなど、多様なスポーツ施設も備えています。

FIFA U-17ワールドカップの開催に向けて改修が行われ、屋根の葺き替え、非常口の新設、ロッカールームの増設、トレーニングルームの設置など、大規模な改修が実施されました。ピッチには南アフリカから輸入された粘土が使用され、排水システムも整備されています。

観客の快適性にも配慮されており、個別のバケットシート、大型LEDスクリーン、デジタル監視カメラなどが設置されています。また、耐震設計が施され、消防・避難設備も完備されています。

スポーツイベント

DYパティル・スタジアムでは、クリケットとサッカーを中心に様々なスポーツイベントが開催されています。

サッカー

インディアン・スーパーリーグ（ISL）では、ムンバイ・シティFCのホームグラウンドとして使用され、数々の名勝負が繰り広げられました。2014年のISL決勝戦では、ATKがケラーラ・ブラスターズFCを破り、初代王者に輝きました。

2017 FIFA U-17ワールドカップでは、グループリーグや決勝トーナメントの試合が開催され、世界中のサッカーファンを魅了しました。

クリケット

IPLでは、ムンバイ・インディアンスの本拠地として使用され、数々の熱戦が繰り広げられました。2008年と2010年には、IPLの決勝戦が開催されています。

DYパティル・スポーツ・アカデミーが主催するT20トーナメントも開催され、インド国内のクリケットファンに親しまれています。

コンサート・イベント

スポーツイベントだけでなく、コンサートやチャリティーイベントなど、様々なイベントが開催されています。

2015年には、ハードウェルがチャリティーコンサートを開催し、多くの観客を集めました。2017年には、ジャスティン・ビーバーがインド初公演となるコンサートを開催し、大きな話題となりました。U2やケイティ・ペリーなどの世界的アーティストもコンサートを行っています。

アクセス

最寄りの鉄道駅はネルール駅とジュイナガー駅です。バスやタクシーなどの交通手段も利用できます。

DYパティル・スタジアムは、スポーツとエンターテイメントの中心地として、インドの人々に愛され続けています。

脚注

注釈
出典

関連項目

ナビムンバイ
ネルール

外部リンク

* 公式ウェブサイト

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