Datadog

Datadogについて

Datadogは、クラウドコンピューティングの分野に特化した監視アプリケーションのサービスを展開する企業です。SaaSモデルを基盤にしたそのプラットフォームは、サーバーやデータベース、ツール、サービスを包括的に監視・分析します。これにより、開発者や運用チームがインフラの健全性をリアルタイムで把握し、効率的な運用管理が可能となります。

技術的背景

2018年2月にメジャーバージョン6.0.0をリリースしたDatadogは、Go言語を用いたエージェントを導入しました。これにより、以前のPythonベースのアーキテクチャから大幅に進化しています。また、SaaSシステムのバックエンドには、D3やApache Cassandra、Kafka、PostgreSQLなど、様々なオープンソースおよびクローズドソース技術が使用されています。

このプラットフォームは、Amazon Web Services（AWS）、Microsoft Azure、Google Cloud Platform、Red Hat OpenShiftといった主要なクラウドサービスプロバイダーとの統合を果たし、2019年時点で350を超える統合オプションを利用者に提供しています。これにより、利用者は自社のシステムに合わせた柔軟な監視体制を整えることが可能です。

企業の歴史

Datadogは2010年、Olivier PomelとAlexis Lê-Quôcによって設立されました。彼らの目標は、開発者とシステム管理者の間の相互作用をスムーズにし、効率的な監視サービスを提供することでした。Datadogは特にダッシュボードやアラート機能を充実させ、クラウドインフラの監視に特化しています。

2015年にはMortar Dataを買収し、データや分析機能を強化。さらに、ニューヨーク市の本社を移転し、チームの成長を支援しました。2016年にはアプリケーションパフォーマンスモニタリング（APM）のベータ版を発表し、フルスタック監視ソリューションを初めて提供しました。現在、Datadogの従業員数は300人以上となり、ニューヨークやパリに拠点を構えているのです。

資金調達の流れ

設立以来、Datadogは5ラウンドの資金調達を経て、合計約1億4,790万ドルを調達しています。初期の資金調達ラウンドには、NYC SeedやContour Venture Partnersが参加し、その後も様々な投資家からの支援を受けて成長を遂げました。特に2016年のシリーズDラウンドでは、大規模な資金を調達した実績があります。

製品の特徴

Datadogの特徴は、開発者や運用チームが自身のクラウド環境やアプリケーションを一元的に管理できる点です。インタラクティブなダッシュボードや、メトリックとイベントのフルテキスト検索機能が利用可能で、問題発生時には即座にターゲットアラートを受け取ることができます。また、独自のAPIにより自社のニーズに応じたカスタマイズも簡単に行えます。

受賞歴と評価

Datadogは、そのサービスの優れた品質により、ForbesのCloud 100やデロイトのFast 500リストに名を連ね、北米で最も急成長している企業の一つとして評価されています。また、働きがいのある職場としても高く評価されています。これらの実績は、Datadogが業界内で信頼性の高い監視サービスを提供している証と言えるでしょう。

おわりに

このように、Datadogはクラウド環境の健全な運営を支えるための高度な監視機能を提供し、様々な業界のニーズに応えるサービスを展開しています。今後のさらなる成長が期待される企業です。

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