Daylight -デイライト-

Morfonica デビューシングル『Daylight -デイライト-』

Morfonicaのデビューシングル『Daylight -デイライト-』は、2020年5月27日にリリースされました。ブシロードのメディアミックスプロジェクト『BanG Dream!』から誕生した2組目のリアルバンドであり、その最大の特徴は、キーボードの代わりにバイオリン奏者がいるという独自の楽器構成にあります。

制作背景

プロデューサーであり、表題曲「Daylight -デイライト-」の作曲者でもある上松範康氏は、Morfonicaの方向性は明確だったものの、特殊な楽器編成ゆえに楽曲制作は困難を極めたと語っています。彼は、『バンドリ！』のリアルバンドとしての存在感を示すため、あえて耳慣れないケルト音楽を取り入れ、聴く者を驚かせるような冒険を試みました。

上松氏はまず、バイオリンのフレーズ、ボーカルのメロディライン、コード進行を組み立て、その後、編曲者の藤田淳平氏にバトンタッチしました。上松氏は、デビュー作である「Daylight -デイライト-」に限り、ヴァイオリンの具体的なフレーズを共有したいと考え、密接な連携を取りました。その後の楽曲制作では、言葉で伝える程度に留めたそうです。

藤田氏は、上松氏から受け取ったデモ音源からライブの情景をイメージし、長めのイントロからも観客の反応を想像できたと語っています。また、Elements Gardenのメンバーたちは、他パートとの共存や、楽曲のインパクトを出す方法を試行錯誤したと、コンテンツプロデューサーの沢村英祐氏が明かしています。

音楽性

「Daylight -デイライト-」の大きな特徴の一つは、楽曲の途中でBPM（テンポ）が変化するという仕掛けです。音楽ゲームでは通常、このような仕掛けはタブーとされていますが、上松氏はファンへの挑戦として、あえて取り入れたと述べています。この斬新な試みが、楽曲に独特のダイナミズムを生み出しています。

ミュージックビデオ

Morfonicaの特殊な楽器構成は、ミュージックビデオの制作にも影響を与えました。テレビシリーズなどの制作ノウハウを生かし、バイオリンの魅せ方やバンドの世界観を表現することに重点が置かれました。ミュージックビデオのディレクターは星保行氏が担当しました。

収録曲

CDには、以下の楽曲が収録されています（生産限定盤・通常盤共通）。

1. Daylight -デイライト-
作詞：織田あすか
作曲：上松範康
編曲：藤田淳平
2. 金色へのプレリュード
作曲・編曲：藤田淳平
3. Daylight -デイライト- (instrumental)
4. 金色へのプレリュード (instrumental)

生産限定盤には、以下のBlu-rayが付属しています。

1. 「Daylight -デイライト-」MV
2. 「Daylight -デイライト-」リアルバンドMV
3. 「Daylight -デイライト-」リアルバンドMV Making


『Daylight -デイライト-』は、Morfonicaの音楽的な冒険心と、バンドとしての独自の魅力を凝縮した作品と言えるでしょう。このデビューシングルは、彼女たちの今後の活躍を予感させる、非常に重要な一歩となりました。

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