Dear Loving

Dear Loving（ディアーラヴィング）は、日本の大阪府枚方市を主な活動拠点とする3人組のヴィジュアル系インディーズロックバンドです。彼らは、自身の音楽性を「ポジティブでポップでロック」が融合した独自のジャンル「ポジポック」と称し、ファンに親しまれています。

活動の変遷と「ポジポック」

バンドの結成時期に関する具体的な情報は提示されていませんが、彼らの活動における大きな転換点は2001年に訪れます。この年から、それまでの音楽スタイルを一新し、「ポジポック」という明確なコンセプトを打ち立てたのです。この独自の音楽性は、その後のDear Lovingのサウンドやメッセージの根幹を形成することとなりました。

彼らの活動は精力的な作品発表に特徴づけられます。初期には限定シングルや会場限定でのリリースが頻繁に行われました。「HELLO」や「Jump!!」といった3000枚限定シングル、そして「恋は二人で」シリーズなどは、初期からの活動を支えてきたファンにとっては記憶に残る作品でしょう。

特に多くのリスナーに彼らの存在を知らしめるきっかけとなったのは、メディアでのタイアップを獲得したシングルです。2009年2月に発表されたシングル『Fly high』は、日本テレビ系『ラジかるッ』や毎日放送『MUSIC EDGE』のエンディングテーマとして採用されました。また、翌月リリースの『信じたい未来』も、毎日放送『麒麟の部屋』のエンディングテーマに起用されるなど、テレビ番組を通じて彼らの楽曲が届けられました。

その後も彼らは作品を次々と世に送り出します。2010年にはフルエンプティからシングル『幸せのカタチ』をリリース。同年12月にはシングル『月と太陽』を発表し、このタイトルを冠した初のホールワンマンライブを地元枚方市民会館で開催しました。2013年のシングル『その涙には意味がある』は、「ざっくりハイタッチ」と「音流」という二つの番組でタイアップを獲得するなど、継続的にメディア露出の機会を得ています。

地元枚方との結びつきも強く、2011年に会場限定シングルとしてリリースされた『お前がええねん』は、第23回なにわ淀川花火大会のテーマソングに選ばれています。

メンバー構成

現在のDear Lovingは、以下の3名を中心に活動しています。

MASA（マサ）: Vocalを担当。血液型はA型で、Twitterアカウントは@dearlovingmasaです。
YUKI（ユキ）: Guitarを担当。血液型はO型で、Twitterアカウントは@dearlovingyukiです。
KURO（クロ）: Bassを担当。血液型はAB型で、Twitterアカウントは@DearLovingKUROです。

かつてはTAKUYAがドラムを務めていましたが、2010年12月25日に行われた枚方市民会館でのワンマンライブをもってバンドを離れました。TAKUYA脱退以降は、以下の様々なサポートドラマーを迎えてライブ活動などを継続しています。

GAKU（UNIST）
ゆうや
イッシー
DUCCI
SINGO

主な作品群（ディスコグラフィー）

Dear Lovingはインディーズバンドとしては非常に多作であり、シングル、ミニアルバム、アルバムなど多岐にわたる作品を発表しています。

シングル

HAPPY happy DAYS（2004年）
メチャ×2モテたい!!（2004年）
Fly high（2009年）- 『ラジかるッ』、『MUSIC EDGE』EDテーマ
信じたい未来（2009年）- 『麒麟の部屋』EDテーマ
初恋（2009年）
幸せのカタチ（2010年）
月と太陽（2010年）
その涙には意味がある（2013年）- 『ざっくりハイタッチ』、『音流』タイアップ
365（2014年）
あなたがいなくなる前に（2014年）

この他、初期の限定シングルや会場限定シングルとして「Because」「I can't love」「HELLO」「Jump!!」「恋は二人で～Girls to～」「恋は二人で～Boys to～」「星降る夜に逢いましょう」「Shiny days」「スターになる★」「SMILE」「お前がええねん」（なにわ淀川花火大会テーマソング）などがあります。FC限定シングル「Voice」も存在します。

ミニアルバム

Loose Vision（2001年）
元気出ました。（2002年）
あなたに捧げる愛の詩（2003年）
誰かの温もりが欲しい夜は、どうかこの歌を（2007年）
Positive Toy Box（2015年）

アルバム

生きること、歌うこと（2006年）
ポジポッケスト（2008年）
キミニハネ（2009年）
イマココニアイ（2010年）
その手に未来を（2013年）
365のメッセージ（2014年）
I♡DL（2015年）- ベストアルバム

DVD

* 18th ANNIVERSARY LIVE DVD枚方市民会館大ホール『CROSS ROAD～月と太陽～』（2010年ワンマンライブ収録）

デモテープとしても「I can't love」「Still…」「Identification Card」などが存在します。

彼らの音楽は、「ポジポック」という言葉に込められた通り、聴く人に前向きな気持ちや温かさを届けるメッセージ性の強い楽曲が多く、ヴィジュアル系バンドとしての表現力と、ポップで覚えやすいメロディーライン、そして力強いバンドサウンドが融合した独自のスタイルを確立しています。地元枚方から全国へと、その「ポジポック」サウンドを発信し続けています。

もう一度検索