Delicate

アルバム『delicate』について

『delicate』（デリケート）は、崎谷健次郎の通算8枚目のオリジナルアルバムとして、1994年11月2日にリリースされました。このアルバムは、音楽的な革新と感情豊かな表現が見事に融合していて、聞く者に強い印象を与えます。

プロデューサーと制作チーム

本アルバムのプロデュースは、崎谷健次郎自身と、著名な作詞家の秋元康が共同で行っています。これにより、デビューアルバム以来8年ぶりの協力が実現しました。『CDでーた』などの音楽雑誌では、秋元の繊細で独特なストーリー展開を、崎谷の複雑かつ透明感のある音楽スタイルがしっかりと支えていると高く評価されています。まるで映画を観るかのように、情景が感じられるラブストーリーが展開されており、聴く者の心に深く響く作品となっています。

録音と技術

アルバムは、HEART BEATスタジオ、一口坂スタジオ、スタジオSOUND DALIの三か所で収録されました。音楽のディレクションには倉仲保と上阪伸夫が関わり、レコーディングは藁谷義徳と小橋幸男が担当。ミキシングも藁谷に加え、井上うにが行っており、マスタリングは竹中昭彦によって仕上げられています。

アルバムのアートワーク

CDジャケットは、18ページのブックレットを含み、モノトーンのシンプルなデザインが特色です。表紙には、グランドピアノに向かう崎谷の姿が映し出され、その背景は無地であるため、彼の表情に焦点が当たります。クレジット部分は金文字のゴシック体で書かれています。アートデザインは永倉智彦が担当し、ビジュアルプロデュースには倉仲と守屋その子が関わっています。また、スタイリストの山本康一郎やヘアメイクの植村タケヒサなど、多くの才能が集結しています。

収録曲と特色

アルバムには以下の楽曲が収められています。全曲の作詞は秋元康、作曲・編曲は崎谷健次郎と鳥山雄司が担当しています。
1. 遅すぎると僕は思えない
2. ROOMS
3. なつかしい週末
4. くされ縁もいいさ
5. 最後の夏の日
6. 君のせいさ
7. 与えられた砂時計
8. 愛はまだ生きているんだ
9. 誰のために雪は降る
10. デリケート
11. DYING ROSES（インストゥルメンタル）

特に「遅すぎると僕は思えない」と「ROOMS」は、それぞれ通算17枚目と16枚目のシングルとしてリリースされています。また「なつかしい週末」は、5thインストゥルメンタルアルバム『BOSSA DRIVE』にボサノババージョンとして収録されています。

総括

『delicate』は、崎谷健次郎と秋元康の信頼関係を基に生まれた、愛と繊細さをテーマにしたアルバムです。このアルバムは、聴く者に深い感動をもたらす作品として、多くのファンに親しまれています。制作にかかわったすべての人々の技術と情熱が詰まった『delicate』は、今もなおその魅力を失わない、音楽の名作と言えるでしょう。

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