Desire Again

鬼頭明里の2枚目のシングル「Desire Again」は、2020年2月26日にポニーキャニオンからリリースされました。声優、そして歌手としても活躍する鬼頭明里の新たな一面が垣間見える作品となっています。

音楽性

Desire Again

表題曲である「Desire Again」は、前作「Swinging Heart」とは対照的に、クールでロックなサウンドが特徴です。鬼頭明里自身が1stシングルのリリースイベントで語った「もっとかっこいいに寄った曲を歌ってみたい」という要望に応える形で制作されました。疾走感あふれるメロディーとギターアレンジが印象的で、クールな楽曲を好む層に響くような仕上がりとなっています。

当初、「Desire Again」はテレビアニメ『地縛少年花子くん』のエンディングテーマとして起用される予定でしたが、鬼頭明里が「ちょっと違うので練り直したいです」とプロデューサーに相談し、その結果生まれたのがカップリング曲の「Tiny Light」です。

Tiny Light

「Tiny Light」は、テレビアニメ『地縛少年花子くん』のエンディングテーマとして採用されました。鬼頭明里は、元々『地縛少年花子くん』のファンであり、「作品に寄りそった曲を作ってほしい」と制作陣に依頼したそうです。楽曲は作品の雰囲気を壊さないよう、透明感のある美しいサウンドに仕上がっています。レコーディングでは、「もっとウィスパーで」という指示が何度も出され、普段あまりウィスパーボイスを使わない鬼頭明里にとって、新たな挑戦となりました。

Closer

もう一つのカップリング曲「Closer」は、歌詞に英語が多用されているのが特徴です。レコーディング時、鬼頭明里は英語の発音に苦労したと語っています。「普段はあまりレコーディングで苦戦しないんですけど、この曲は英語が難所で。間違っていると嫌なので、めちゃくちゃ仮歌を聴いて、発音をめちゃくちゃ勉強してから臨みました」と語るように、入念な準備をしてレコーディングに臨んだようです。また、「こんなに英語が入ってる曲っていうのはレコーディングしたことがなかったので、そこだけが不安でした。その不安感を出さずに余裕ある感じで歌わなきゃいけない曲だったので、表現するのにすごく苦労しました」とも述べており、表現面でも新たな挑戦があったことが伺えます。

プロモーション

シングル発売後の2020年2月23日から3月28日にかけて、全国4か所でリリースイベントが開催される予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、2月29日以降のイベントは中止となりました。ファンにとっては残念な出来事となりました。

総括

「Desire Again」は、鬼頭明里の新たな音楽性を追求した意欲作であり、声優としての活動だけでなく、歌手としての表現の幅を広げる一枚となりました。コロナ禍でイベントが中止になるというアクシデントに見舞われましたが、楽曲そのものの魅力は色褪せることなく、多くのファンを魅了し続けています。

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