Diamond Princess

加藤ミリヤ『Diamond Princess』

『Diamond Princess』は、日本のシンガーソングライター、加藤ミリヤが2007年3月7日に発表した2枚目のオリジナルアルバムです。前作『Rose』から約1年ぶりのリリースとなり、彼女の音楽的な成長と新たな挑戦が感じられる作品となっています。

アルバム概要

本作には、前作以降にリリースされたシングル曲「Last Summer」「ソツギョウ」「Caught up」「I WILL」「Eyes on you」を含む全15曲が収録されています。初回生産限定盤などの特殊仕様はなく、通常盤のみで販売されましたが、同年11月1日から12月20日の期間限定でスペシャルゴールド仕様スリーブケース付の再販も行われました。また、このアルバムを引っ提げて、初のワンマンツアー「Diamond Princess Tour 2007」を開催し、その人気を不動のものとしました。

収録曲について

アルバムは、オープニングを飾るインスト曲「Diamond」から始まり、様々な愛の形や別れ、そして未来への希望を歌った楽曲が並びます。

Eyes on you: 映画「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」の主題歌として書き下ろされた楽曲。キャッチーなメロディと前向きな歌詞が印象的です。
Last Summer: 夏の終わりの切なさを歌った楽曲。テレビ東京系「流派-R」のオープニングテーマにも起用されました。
このままずっと朝まで: Tanto Metro & Devonteの楽曲「Everyone Falls In Love」をサンプリングした、都会的なR&Bナンバー。こちらも「流派-R」のオープニングおよびエンディングテーマとして使用されました。
I WILL: 映画「オトシモノ」の主題歌。困難に立ち向かう強い意志を歌った、力強いバラードです。
* ソツギョウ: 別れと旅立ちの季節に、未来への希望を込めた楽曲。多くの卒業生たちの心に響きました。

その他にも、恋愛の喜びや苦悩を表現した「Luvsong」、家族への愛情を歌った「FAMILY」、失恋の痛みを乗り越えようとする「Cry no more」など、バラエティ豊かな楽曲が収録されています。

総評

『Diamond Princess』は、加藤ミリヤの音楽性の幅広さと表現力の高さを改めて感じさせる作品です。前作からの成長に加え、新たな音楽性にも挑戦し、より深みのあるサウンドを作り上げています。彼女の楽曲は、恋愛、友情、家族愛など、普遍的なテーマを扱いながらも、等身大の言葉で表現されているため、多くのリスナーの共感を呼んでいます。10代、20代の女性を中心に絶大な人気を誇る彼女ですが、このアルバムは、より幅広い層の音楽ファンにアピールできる魅力を持っています。

加藤ミリヤの原点とも言えるこのアルバムは、彼女の音楽の進化を辿る上で欠かせない一枚と言えるでしょう。

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