Dokuro (ゲーム)

『Dokuro』の魅力と内容

『Dokuro』は、ガンホー・オンライン・エンターテイメントとSEモバイル・アンド・オンラインが手掛けたアクションパズルゲームです。PlayStation Vitaをはじめ、iOS、Android、Steam、Nintendo Switchなど、さまざまなプラットフォームで楽しむことができます。このゲームは、絵本のような可愛らしいアートスタイルで描かれたファンタジー世界が舞台となっており、プレイヤーは心優しい骸骨「ドクロ」として、魔王に囚われた姫の逃走をサポートします。

ストーリーの展開

物語は、姫が魔王の城から逃げ出そうと奮闘する中で始まります。ドクロは、直接的には姫の姿には現れませんが、姫を助けるために魔法の力を借りて「イケメン」と呼ばれる王子の姿に変身することができます。この二つの状態を上手く切り替えながら、姫を自動で動かし、障害物を乗り越えてゴールへと導いていきます。

本作の特徴は「骨太ギミックアクション」というキャッチコピーに象徴されるように、序盤のスムーズさを除いて難易度が高く設定されている点です。序盤はチュートリアル的な要素が含まれていますが、徐々に難解なパズルが登場し、プレイヤーは戦略を練りながら進む必要があります。

登場キャラクターたち

ドクロ (Dokuro)

ドクロは、魔王の配下として登場しますが、姫にはその姿が見えません。彼は強力な魔法の薬により、イケメンに変身することができます。ドクロの状態では敵にダメージを与えることはできませんが、二段ジャンプという特技を使いこなし、障害物を避けることができます。イケメンの状態になると、敵に攻撃を仕掛けることができるほか、姫を抱きかかえる「お姫様だっこ」をして低い段差を共に越えられるようになります。

姫 (Princess)

姫は、魔王によって囚われた王国の姫です。彼女は自動で歩き続けるキャラクターで、段差や行き止まりにぶつかると立ち止まります。ひたむきに逃げる彼女の姿は、ドクロに大きなインスピレーションを与えることとなります。

魔王 (Dark Lord)

魔王は、姫を誘拐し結婚をしようと目論む悪役です。彼は物語の中心的存在であり、プレイヤーは彼の存在を恐れつつパズルを解く必要があります。

開発背景

企画の初期段階では騎士が主人公となる予定でしたが、ディレクターの風間紀明が骸骨のキャラクターデザインに触発され、主人公をドクロに変更しました。彼は、ゲームの国籍を越えた魅力を追求し、音やセリフを制限的に使うことで物語への没入感を重視しました。ステージクリア後の結果画面も排除し、ゲームが途切れることなく進行するスタイルが採用されています。

また、当初はダウンロードコンテンツの配信を検討していましたが、物語を一つの作品として完結させるために、全てのコンテンツを製品版に含めることが決定されました。

評価

『Dokuro』は、さまざまなメディアから高い評価を受けています。IGNはその美しいグラフィックと楽しいプレイ内容を絶賛し、8.8点を付けています。Joystiqも、「ドクロの愛が込められた作品」と評し、5点満点中4点としています。一方で、Game Informerは批判的な見解を持ち、ゲームバランスやパズルの単調さを指摘して評価を下しました。

このように、『Dokuro』は見た目の美しさとパズル要素が詰まったゲームであり、多様な意見を提供されながらも、多くのファンに愛されています。

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