シングル「Domani」 / 「Oggi」とその背景
1997年
4月21日、
崎谷健次郎の通算19枚目の
シングルがリリースされ、その名も「Domani」と「
Oggi」です。本作は彼自身がプロデューサーをつとめ、約1年7ヶ月ぶりの新しい
シングルとなりました。この両A面
シングルは、特に
小学館の女性向け
ファッション雑誌『Domani』と『
Oggi』のイメージソングとして使用され、気鋭のアーティストとしての位置を確立する重要な作品となりました。
タイアップとリリース
出発点として注目すべきは、両曲が発表された際に、同時に特別なCDプレゼント企画が行われたことです。『Domani』は1997年に創刊されたばかりの雑誌であり、姉妹誌『
Oggi』は
1991年にすでに始まっていました。この2誌のコラボレーションにより、278ページにもわたる雑誌の中でCDプレゼントが企画され、多くの読者を惹きつけました。しかし、広告としては力を入れていたものの、誌面でのプロモーションが不十分だったため、大きな注目を集めることはできなかったと言われています。
CDジャケットは、シンプルに『Domani』と『
Oggi』の雑誌タイトルロゴだけで構成されています。これによって、ユーザーやファンの想像力をかき立てる意図が見え隠れします。また、このプロジェクトは
ファッション雑誌と同一タイトルのイメージソングを持つシンガー
ソングライターによる
シングルリリースとしては、非常に珍しい試みであり、その意義は色褪せません。
楽曲の詳細
Domani
「Domani」は、崎谷が
イタリア旅行からインスパイアを受けて制作した楽曲で、
ナポリの情景を思わせます。曲名は
イタリア語で「明日」を意味し、“ドマーニ”を擬人化した女性に語りかけるという構成になっています。この楽曲は『Domani』のイメージソングであり、オリジナルアルバムには未収録ですが、3rdベストアルバム『
崎谷健次郎 BEST COLLECTION』と、4thベストアルバム『
崎谷健次郎 GOLDEN☆BEST』に収録されています。
一方の「
Oggi」は、
イタリア語で「今日」を意味する言葉をベースにしたアップテンポな曲です。こちらは“オッジ”を擬人化した女性に希望を伝える内容で構成されています。この楽曲も同様に『
Oggi』のイメージソングとなり、オリジナルアルバムには含まれていないものの、4thベストアルバム『
崎谷健次郎 GOLDEN☆BEST』に収録されています。余談ですが、
オペラ・ヴォイスの
かの香織もこの曲に参加しています。
収録曲
この
シングルには以下の楽曲が含まれています:
1. Domani
2.
Oggi
3. Domani (original karaoke)
4.
Oggi (original karaoke)
全曲は
崎谷健次郎自身が作詞、作曲、編曲を手掛けており、その独自の音楽スタイルが際立っています。
総括
「Domani」と「
Oggi」という二つの楽曲は、彼の音楽キャリアにおける重要なターニングポイントであり、またファッション誌とのコラボレーションという新しい形態を提案した点で革新的でした。その後の音楽シーンにおいても、
崎谷健次郎の名はしっかりと刻まれ続けています。