Don't start now - Jumping into the World

BoA『Don't start now - Jumping into the World』

『Don't start now - Jumping into the World』は、韓国出身の女性歌手BoAが発表した韓国版1.5集にあたるスペシャルアルバムです。このアルバムは、彼女にとって本格的な海外進出を強く意識した、重要なターニングポイントとなる作品と言えるでしょう。

概要

アルバムタイトルが示す通り、BoAの海外進出への意欲が込められています。韓国でのデビューアルバム『ID; Peace B』の成功を受け、当初からの目標であった海外市場への進出を目指し、特にアメリカや中国語圏への展開を視野に入れた作品として制作されました。

アルバムには、新曲8曲に加え、前作『ID; Peace B』の収録曲から「ID; Peace B」「SARA」「I'm sorry」の中国語バージョン、そして「ID; Peace B」「SARA」「Don't start now」の英語版が収録されています。多言語での歌唱に挑戦することで、グローバルな聴衆へのアピールを試みた意欲的な構成となっています。

このアルバムのリリースを機に、所属事務所であるSMエンタテインメントはエイベックスとの提携を強化し、BoAの日本における本格的な芸能活動を開始しました。日本でのファーストアルバム『LISTEN TO MY HEART』には、本作に収録されている「Don't Start Now」「POWER」「Dreams come true」の日本語バージョンが収録され、日本での成功への足がかりとなりました。

エイベックスから発売された日本版は、同時発売された限定シングル「Don't start now」との混同を避けるためか、『Jumping into the World』のタイトルでリリースされています。CD-EXTRA仕様となっており、BoAのインタビュー動画が収録されているのも特徴です。

代表曲

韓国国内では、ピーター・ラフェルソンとジェフ・ヴィンセントが手掛けたタイトル曲「Don't start now」が重点的にプロモーションされました。この楽曲は、後に日本語版も制作され、BoAの代表曲の一つとして広く知られています。

収録曲

Don't start now
作詞: ユ・ヨンジン、作曲: ピーター・ラフェルソン、ジェフ・ヴィンセント
AGAIN
作詞: Park Jeonglan, 作曲: カン・ウォンソク
DESTINY
作詞: Kim Kibeom, Yu Younwook, 作曲: 原田憲
Love letter
作詞: Kim Jongsook, 作曲: Jung Jaeyoon
2007年にリリースされた24thシングル『LOVE LETTER』とは全く異なる楽曲です。
Love hurts
作詞: Seo Yoongkeun, 作曲: Seo Yoongkeun
POWER
作詞: Kim Kibeom, Yu Younwook, 作曲: 原田憲
Let U go
作詞: Kim Kibeom, Yu Younwook, 作曲: 原田憲
Don't start now English version
作詞・作曲: ピーター・ラフェルソン、ジェフ・ヴィンセント
ID; Peace B English version
作詞: Brian, Jeena Kim, Esther, 作曲: ユ・ヨンジン
SARA English version
作詞: Jeena Kim, 作曲: カン・ウォンソク
「サラ」は、ラララ…のような感嘆詞です。
Dreams come true
作詞: Kim Kibeom, Yu Younwook, 作曲: 原田憲
ID; Peace Bカップリング。
I'm sorry Chinese version
作詞: Sijie Fairy, 作曲: イ・ヒョンジョン
ID; Peace B Chinese version
作詞: Sijie Fairy, 作曲: ユ・ヨンジン
SARA Chinese version
* 作詞: Sijie Fairy, 作曲: カン・ウォンソク

BoAのグローバルな活躍の原点とも言えるこのアルバムは、彼女の音楽的才能と挑戦精神を強く感じさせる作品です。

もう一度検索