E=MC2 (マライア・キャリーのアルバム)

アルバム『E=MC2〜MIMI第2章』の詳細



マライア・キャリーの11枚目のスタジオ・アルバム『E=MC2』、邦題は『E=MC2〜MIMI第2章』は、彼女の前作『The Emancipation of Mimi』の続編として位置づけられています。アルバムタイトルは、アルバムのエッセンスを示すだけでなく、キャリー自身のイニシャル「MC」と、物理学の有名な方程式E=mc²から取られています。このタイトルには、アーティストとしての成長と音楽の進化を象徴する意味が込められています。

音楽スタイルとプロデューサー



アルバムは、ヒップホップ系のプロデューサーやゲストアーティストを多く起用し、前作のスタイルを引き継いでいます。また、アダルト・コンテンポラリーに寄り添ったバラードも含まれ、リスナーに多様な音楽体験を提供しています。アルバムは、おなじみのメロディックな要素と新しいサウンドの融合が特徴的で、マライアのボーカルが引き立っている点が評価されています。

セールスとチャート成績



アメリカでは初動で46.3万枚を売り上げ、Billboard 200において初登場1位を獲得しました。その後も連続して2週目の1位をキープしましたが、累計販売枚数は約130万枚で、全世界では約250万枚に達しました。前作に比べるとセールスは減少しましたが、デジタル音楽が主流となっている現代においてこの数字はまずまずの成功といえるでしょう。音楽業界全体がCD販売に困難を抱えている中、この売上はキャリーの影響力を示しています。

シングルとヒット曲



アルバムからは複数のシングルがリリースされ、特に目を引くのは「タッチ・マイ・ボディ」です。この曲はBillboard Hot 100で第1位を獲得し、キャリーにとって18曲目の1位となり、ザ・ビートルズに次ぐ記録を打ち立てました。また、「バイ・バイ」のプロモーションビデオで知り合ったニック・キャノンとの電撃結婚も話題になりました。「ラヴィン・ユー・ロング・タイム」はプロ野球中継のテーマ曲として採用され、東京ドーム始球式を行った際のパフォーマンスが印象に残っています。これに対し、「アイ・ステイ・イン・ラヴ」はダンスリミックスがBillboard Hot Dance/Club Playで1位を獲得し、アルバムバラードとは異なる一面を見せています。

収録曲



アルバムには以下の楽曲が含まれています:
  • - Migrate feat. T-Pain
  • - Touch My Body
  • - Cruise Control
  • - I Stay In Love
  • - Side Effects feat. Young Jeezy
  • - I'm That Chick
  • - Love Story
  • - I'll Be Lovin' U Long Time
  • - Last Kiss
  • - Thanx 4 Nothin'
  • - O.O.C.
  • - For The Record
  • - Bye Bye
  • - I Wish You Well
  • - Heat(日本盤ボーナストラック)
  • - 4real4real(日本盤ボーナストラック)

プロモーションと来日



マライア・キャリー2008年5月に日本を訪れ、本アルバムのプロモーションを行いましたが、アルバムに関連したライブツアーは実施されませんでした。この訪日では、彼女の音楽的影響力を再確認する機会となると同時に、日本のファンとの交流も深める大切な機会となりました。

このように、マライア・キャリーの『E=MC2』は、彼女の音楽的キャリアにおいて新たな一章を刻む作品となったのです。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。