EAT LEAD マット・ハザードの逆襲

『EAT LEAD マット・ハザードの逆襲』

『EAT LEAD マット・ハザードの逆襲』は、ディースリー・パブリッシャーから発売されたサードパーソン・シューティングゲーム（TPS）であり、2010年2月18日に日本でリリースされました。このゲームは、ヴィシャス・サイクル・ソフトウェアによって制作され、プレイステーション3及びXbox 360に対応しています。

本作は、ただのシューティングゲームという枠を超え、数多くのパロディが詰め込まれた作品です。プレイヤーはマット・ハザードという主人公を操作し、多様な敵や困難なミッションに立ち向かいます。従来のTPSと同様のゲームプレイを持ちながら、物陰に隠れたり特殊弾を使用するなど、シューティング要素が凝縮されています。しかし、全体的な難易度は高めに設定されており、プレイヤーに挑戦を求めてきます。

このゲームの特徴は、数多くのゲーム作品にインスパイアされたパロディが盛り込まれている点です。マット・ハザードが出演したとされる架空のゲームの中には、実際の発売済みゲームのパロディが存在しており、ゲーム業界の現状やシステムについてメタ的な発言もされます。また、有名なビデオゲームキャラクターを模したパロディキャラクターも登場し、プレイヤーを楽しませます。

日本語版は著名な作家である冲方丁が翻訳を担当しており、アダプテーションに留まらず、オリジナルの楽しさを引き出す工夫がなされています。音声演出は西村智博が手がけ、リアルなゲーム体験を提供しています。パロディ元となっているゲームの知名度の違いから、登場キャラクターの名前を変更することもあり、オリジナルなローカライズが行われています。

あらすじ

80年代に登場し、ゲーム業界で人気を博したヒーロー、マット・ハザード。彼はアクションはもとより、シューティングゲームの世界に革命をもたらしましたが、あるクソゲーの登場により次第にその人気は衰退していきました。新たに登場したゲームヒーローの影響で、彼の時代は終わったかに見えました。

しかし、彼がデータの中で過ごしていたところに、かつての開発元であるマラソンソフトウェアが買収され、新会社「マラソンメガソフト」として新作ゲームの主演オファーを受けることになります。一見、嬉しいニュースに思えたマットですが、これは会社の罠でした。彼は自らのデータを消去しようとする刺客に立ち向かい、その試練を乗り越えることができるのでしょうか？

登場キャラクター

1. マット・ハザード: 声 - 小山力也
主人公で、過去の栄光を取り戻すために戦います。

2. QA: 声 - 名塚佳織
マットをサポートする美女。

3. マスター・シェフ: 声 - 阪口周平
マットの頼りにする友人です。

4. ウォレス・ウォーリー・ウェルズリーIII世: 声 - 中川慶一
新しいマラソンメガソフトの社長。

5. スティング・スナイパースコープ: 声 - 梁田清之
マット抹殺のために送り込まれた刺客で、アーノルド・シュワルツェネッガーが起源です。

6. スーパーカルロ、ビル・ザ・ウィザード、ニュートロノフ将軍など:
これらのキャラクターも、個性的かつ多様な役割で登場します。

『EAT LEAD マット・ハザードの逆襲』は、様々なパロディやユーモアを盛り込みながら、ゲーム業界の裏側を面白おかしく描く作品として、多くのゲーマーに親しまれています。

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