EL DORADO (アルバム)

ARB 14th Studio Album 『EL DORADO』

『EL DORADO』（エル ドラド）は、ベテランロックバンド、ARBが1999年8月18日にリリースした通算14枚目となるスタジオ録音盤である。このアルバムは、バンドの円熟期における重要な作品として位置づけられる。

アルバムに収録されている全10曲の歌詞は、すべてバンドのフロントマンである石橋凌によって書き下ろされている。彼の独特な視点と情熱が込められた言葉の数々が、この作品の核を成している。

サウンドメイキングにおいては、作曲陣に石橋凌自身に加え、当時のメンバーであった内藤幸也とEBIが名を連ねており、それぞれの個性が楽曲に反映されている。そして、編曲は基本的にARB自身が行っているが、特定の楽曲においては外部から著名なアレンジャーを招いている点も特徴的である。桜井鉄太郎が5曲目、7曲目、8曲目、10曲目の編曲を手掛け、佐久間正英が9曲目の編曲を担当している。これらのコラボレーションが、アルバム全体のサウンドに多様性と深みを与えている。

収録曲と制作クレジット

本アルバム『EL DORADO』に収録された楽曲は以下の通りである。作詞は全ての楽曲で石橋凌が担当している。

1. これから…
作曲：内藤幸也
編曲：ARB

2. LONESOME RYDER
作曲：内藤幸也
編曲：ARB

3. EL DORADO
作曲：内藤幸也
編曲：ARB

4. グロリアが聴こえる
作曲：EBI
編曲：ARB

5. RESPECT THE NIGHT
作曲：石橋凌
編曲：桜井鉄太郎

6. SOULFUL DAY
作曲：内藤幸也
編曲：ARB

7. Nightmare Slayer
作曲：EBI
編曲：桜井鉄太郎

8. MIDNIGHT STRANGER
作曲：EBI
編曲：桜井鉄太郎

9. 反逆のブルースを歌え
作曲：石橋凌
編曲：佐久間正英

10. 人として
作曲：石橋凌
編曲：桜井鉄太郎

これらの楽曲は、内藤幸也、EBI、石橋凌という異なる作曲家陣によって生み出され、さらにARB本体のセルフアレンジメントに加え、桜井鉄太郎や佐久間正英といった外部アレンジャーの視点も加わることで、アルバム『EL DORADO』は多層的な音楽性を獲得している。石橋凌による一貫した作詞世界のもと、様々なサウンドアプローチが試みられた意欲作と言えるだろう。特に、桜井鉄太郎は5曲目「RESPECT THE NIGHT」、7曲目「Nightmare Slayer」、8曲目「MIDNIGHT STRANGER」、そして最終曲である10曲目「人として」の計4曲の編曲を担当し、アルバムの中核部分でその手腕を発揮している。一方、佐久間正英は9曲目「反逆のブルースを歌え」の編曲を担当しており、独自の解釈で楽曲に新たな息吹を与えている。それ以外の楽曲では、ARB自身が編曲を手掛け、バンド本来のサウンドを追求している。このように、『EL DORADO』はARBの創造性が詰まった、聴きごたえのある一枚となっている。

以上が、ARBの14thスタジオアルバム『EL DORADO』に関する基本的な情報である。詳細な楽曲内容や背景については、さらなる資料を参照する必要があるが、ここに記した情報だけでも、この作品が多様な才能の結集によって生まれたものであることがわかるだろう。

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