ELI/イーライ

『ELI/イーライ』

『ELI/イーライ』（原題: Eli）は2019年にアメリカで公開されたホラー映画で、監督はキアラン・フォイ、主演はチャーリー・ショットウェルが務めています。物語の中心には、重度の自己免疫疾患に悩む少年イーライがいます。彼は外出することができず、特殊な無菌室での生活を強いられています。両親のローズとポールは息子のために、ホーン医師が運営する病院で治療を受ける決断をします。

イーライは病院内での自由な動きに喜びを感じますが、やがて彼は施設内で次々と起こる心霊現象に直面します。そして、苦痛を伴う治療が続く中で、次第に自由を楽しむことができなくなります。不安や恐怖が募る中、イーライは霊たちが何かを伝えようとしていることに気が付き始めます。彼は「霊がホーン医師からの危険を警告しているのかもしれない」と考えるようになります。

ある日、彼は病院で出会ったヘイリーと親しくなります。二人は窓越しにしか会話ができないものの、ヘイリーはイーライの主張を支持してくれます。というのも、彼女は退院する患者を見たことがなかったからです。一方、ホーン医師はイーライの霊の目撃を治療の副作用によるものであると説明し、両親にも彼の言葉を信じることを許しません。

しかし、イーライはヘイリーの助けを借りて、霊が送ってくるメッセージを解読します。彼が受け取った「lie」という文字列は317の数字を逆さにしたもので、ホーン医師のオフィスへのパスコードだったのです。彼がそのオフィスを調べた結果、過去に彼の治療を受けた全ての患者が3度目の治療で亡くなっていたことが判明します。

イーライは自分自身が危険にさらされていることを両親に訴えますが、彼らは耳を貸さず、父親のポールにより昏倒させられてしまいます。イーライは絶望しながらも、ホーン医師のオフィスに立てこもり、真実を探し始めます。彼がオフィスを調べていると、ホーン医師とその助手たちが修道女の格好をした写真を見つけ、さらに地下階への隠し階段を発見します。

地下階では宗教的な儀式に使う器具や円環列石があり、そこでついにホーン医師に見つかってしまうことになります。イーライは地下に閉じ込められ、アレルギー反応で気を失ってしまいます。しかし、彼が意識を取り戻すと、何の問題もなく呼吸できることに気がつき、重病という自身の信念に疑問を抱きます。その隙を巧みに突かれ、彼は母親ローズを打ち倒し、地下から逃げることに成功します。

病院から逃げ出す途中、イーライは衝撃的な真実に遭遇します。物語は彼の恐怖とともに、自由と生死の狭間での葛藤を描いていきます。エキサイティングな展開が続く中、イーライは力を振り絞って真実を求め、恐怖の壁を乗り越えていくのです。最終的には彼の運命がどのように変化するのか、観客を引き込む展開が待っています。

『ELI/イーライ』は、恐ろしい物語を展開しつつも、ジャンプスケアの要素で観る者を引きつける作品です。

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