2021年
3月30日(29日深夜)から
2022年3月29日(28日深夜)まで、
ニッポン放送で放送された『
ENHYPENの
オールナイトニッポンX』。この番組は、オールナイトニッポン史上初の快挙として、大きな話題を集めました。それは、韓国のアーティストグループである
ENHYPENがレギュラーパーソナリティを務めたという点にあります。
パーソナリティの発表は2021年3月16日。
ENHYPENは、この歴史的な抜擢に大きな喜びと意気込みを示しました。彼らはラジオを通して、グループの魅力や個性、そしてリスナーとの距離を縮めたいという熱い思いを語っていました。番組プロデューサーの冨山雄一氏も、海外アーティストのレギュラー起用という新しい試み、そしてリモート出演という手法への期待を高く語っています。特に日本人メンバーである
NI-KIさんの存在は、同世代の若者たちにとって共感できる部分が多く、番組の魅力を高める要素として期待されていました。冨山氏はコロナ禍における放送の在り方について触れ、音声さえ届けばそれがラジオになるという新たな視点のもと、この挑戦が生まれたと説明しています。
NI-KIさんが13歳で韓国に渡りアイドルを目指した経験は、多くのリスナーにとってリアルなドキュメントとして響くものがあったでしょう。
番組開始から一時休止まで
初回放送では、メンバー全員が参加。
NI-KIさんの流暢な日本語と、メンバーそれぞれの自己紹介、そして番組スタッフからのプレゼントなど、和やかな雰囲気でスタートしました。その後は
NI-KIさんが進行役となり、メンバーが1人ずつパートナーとして出演するスタイルに。ソウルのスタジオからのリモート出演で、
ニッポン放送のスタジオにはひろたみゆ紀アナウンサーが待機し、メンバーと会話を繋いでいました。しかし、2021年9月、メンバー全員が新型コロナウイルスに感染。9月7日の放送を最後に番組は一時休止となりました。約1ヶ月間の休止期間を経て、10月5日に放送を再開しました。
最終回とリスナーへの感謝
2022年2月28日放送分で番組終了が発表され、
3月29日(28日深夜)に最終回を迎えます。1年間の放送を振り返り、メンバーは番組を通じて得られた経験、そしてリスナーへの感謝を述べました。リスナーから寄せられたメッセージには、
ENHYPENの成長や日本語の上達への感動、そして番組への愛が込められていました。メンバーは、リスナーからのメッセージが大きな力になったと語っており、その言葉には深い感謝の気持ちが溢れていました。最終回では、日本のシングルリリースも発表され、今後の活動への意欲も示しました。
特番と公開収録
番組終了後も、
2022年11月11日には一夜限りの復活特番が放送されました。さらに、2024年6月19日には福岡市で公開収録が行われ、その模様は7月30日に放送されました。これらの特番は、番組への変わらぬ人気と
ENHYPENとリスナーの強い絆を示すものとなりました。
まとめ
『
ENHYPENの
オールナイトニッポンX』は、韓国のアーティストが日本の
ラジオ番組でレギュラーを務めた画期的な試みでした。リモート出演という形ながらも、
ENHYPENとリスナーの間に深い繋がりを生み出し、多くの感動と記憶を残しました。この番組は、言葉や文化の壁を越えた交流の成功例であり、今後の
ラジオ番組制作にも大きな示唆を与えたと言えるでしょう。