ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜

ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜

森口博子の9枚目のシングル「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」は、1991年にリリースされた楽曲です。彼女がスターチャイルドからキングレコードにレーベルを移行した時期にあたりますが、この曲はスターチャイルドからのリリースです。

楽曲の概要

この楽曲は、同年公開されたアニメ映画『機動戦士ガンダムF91』のテーマソングであり、ヒロイン・セシリー・フェアチャイルドの心情を反映した作品として知られています。そのため、聴く者に「戦争の悲しみや悲劇」を感じさせる反戦歌としても位置づけられています。この楽曲の success により、森口はガンダムファンやアイドルファンの間だけでなく、一般の音楽ファンにも認知されることとなりました。

2007年には、幕張メッセで行われた『東京ゲームショウ』に出席した際、「『ガンダム』がなかったら今の私はありません」と語り、作品の影響を再確認しました。また、本曲が森口にとって初めての紅白歌合戦出場曲となり、当年末の『第42回NHK紅白歌合戦』で披露されました。さらに、2015年には30周年記念シングルとしてリリースされた「I wish 〜君がいるこの街で〜」に、この曲のセルフカバーが収録されました。

魅力的なバックグラウンド

「君を見つめて -The time I'm seeing you-」という楽曲も『F91』のイメージソングとして知られています。元々は「君を見つめて」がエンディングテーマの予定でしたが、監督・富野由悠季の意向によりエンディングは「ETERNAL WIND」に変更されました。この楽曲は後にいくつかのゲームのBGMとしても使用されています。

楽曲の記録

当時、森口はまだ歌手として十分な認知を得ていませんでしたが、この曲はオリコンシングルチャートで最高9位を記録し、ベスト100には24週間もランクインしました。1991年のオリコン年間ランキングでは47位にも名前を挙げられ、彼女のキャリアにおける最大のヒット曲となったのです。また2018年にNHKが実施した『全ガンダム大投票』では、「ガンダムソングス」カテゴリにおいて第3位に選ばれました。

多様なカバー

森口の代表曲として、多くのアーティストによってカバーされています。西脇唯はコンサートでの披露も行っており、他にも下川みくに、中川翔子、松澤由美など、様々な歌手がアルバムに収録しています。また、ジャズアレンジやアニメ関連のカバーも多く存在することで、楽曲の幅広い人気と適応力を示しています。

このように「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」は、森口博子の音楽キャリアにおいて特に重要な位置を占める楽曲であり、今後も多くのファンに親しまれることでしょう。

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