ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜

ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜

森口博子による「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」は、彼女の9枚目のシングルであり、1991年に公開されたアニメ映画『機動戦士ガンダムF91』の主題歌として広く知られています。この楽曲は、強いメッセージ性があり、反戦歌としても位置づけられています。

この曲がリリースされたことにより、森口はアイドル歌手からシンガーとしての地位を確立しました。特に、2007年の東京ゲームショウにおいて森口は「『ガンダムがなかったら今の私はありません』」とコメントしたことが注目されました。彼女にとって『ガンダム』は一つの節目であり、音楽活動の大きな原動力となっていることを示しています。

この曲は、彼女の初出場となった2011年のNHK紅白歌合戦で披露され、一度聞いた印象が強い楽曲でもありました。また、2015年にリリースされた30周年記念シングルには、「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜 2015 ver.」が収録されています。

曲の沿革と影響

「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」は、『F91』のイメージソングとして数々のPVに使用されており、最初は「君を見つめて」という曲がエンディングテーマとして計画されていましたが、映画の監督である富野由悠季がラッシュフィルムを見た結果、楽曲が変更されることになりました。この変更は、映画のストーリーやメッセージをより強調するものとなりました。

ゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』や『SDガンダム GGENERATION シリーズ』においてもBGMとして使われ、その人気は衰えることなく多くのファンに愛されています。また、近年の『機動戦士ガンダム クライマックスU.C.』ではエンディングとしても採用され、作品の世界観を深めています。

記録と評価

オリコンシングルチャートにおいては、森口博子にとって初のベスト10入りを果たし、最高位は9位となりました。この曲はベスト100以内に24週間もとどまり、1991年の年間ランキングでは47位を記録し、彼女の最大のヒット曲となりました。

2018年にはNHKが主催した『発表!全ガンダム大投票』において「ガンダムソングス」カテゴリで第3位に選ばれ、これにより森口はBSプレミアムの特番に電話出演する機会も得ました。さらに、2019年には「平成アニソン大賞」においても映画主題歌賞を受賞し、その人気は今もなお健在です。

カバーにも適用される影響

「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」は、多くのアーティストによってカバーされています。下川みくに、中川翔子、松澤由美など、幅広いジャンルの歌手がこの曲を再解釈し、制作したアルバムに収録されています。そのため、世代を超えてこの楽曲が愛され続けている証ともいえます。

また、近年のアニメ愛好者を魅了する新たな形としても評価されていることが、彼女の音楽活動の幅広さを物語っています。

「ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜」は、森口博子の音楽キャリアにおける重要な一曲であると同時に、日本のアニメ音楽シーンにおける象徴として位置づけられています。

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