EVERY NIGHT

アルバム『EVERY NIGHT』の紹介

『EVERY NIGHT』は1980年12月にリリースされた井上陽水の8枚目のオリジナルアルバムで、日本の音楽シーンにおける重要な作品の一つです。このアルバムは、井上陽水にとって1980年代のスタートを飾るもので、音楽的な進化を感じさせる多彩な楽曲が収められています。

リリースの背景

1980年代に突入するにあたり、井上陽水は新たな音楽的挑戦を行いました。このアルバムは、同年11月に先行シングル『クレイジーラブ』がリリースされ、その人気を受けての完全版ともいえる作品です。アルバムはリリース以来、1985年に初のCD化を果たし、以降も1990年、2001年、2009年、2019年と再リリースが行われ、常に新しい世代に聞かれ続けています。

収録楽曲

『EVERY NIGHT』は、全体的に作詞・作曲ともに井上陽水自身が手掛けた楽曲が多く、その歌詞には深いメッセージ性が込められており、聴く人の心に響きます。以下はアルバムに収録されている幾つかの楽曲の解説です。

SIDE A

• - サナカンダ

アルバムのオープニングを飾るこの楽曲は、その独特なメロディと歌詞で、聴く人を惹きつけます。

• - クレイジーラブ

先行シングルとしてリリースされ、山口百恵に提供された楽曲です。この曲は映画『かもめ食堂』でも使われ、多くの人に知られています。

• - 世間人でGO―

社会への風刺が効いた歌詞が特徴の、この楽曲は聴く人に考えさせる瞬間を提供します。

• - Winter Wind

穏やかな冬の風を感じさせるメロディが印象的な一曲です。

• - 8月の休暇

1978年にリリースされたシングルのB面曲を新たにアレンジして収録されています。

SIDE B

• - EVERY NIGHT

アルバムのタイトルチューンで、井上陽水の歌声が一層引き立つ大人の雰囲気を持つ楽曲です。

• - 答えはUNDERSTAND

コーラスの使い方が印象的で、リスナーに強い印象を残す曲です。

• - I yai yai

グルーヴ感溢れるリズムが特徴の楽曲で、明るい印象を与えます。

• - プールに泳ぐサーモン

独創的なタイトルですが、歌詞は深いテーマを持っており、聴く人に様々な解釈を促します。

• - 空はブルーエンジェル

シングル『クレイジーラブ』のB面としても知られているこの曲は、透明感のあるメロディが魅力です。

ミュージシャンの参加

井上陽水の音楽には多くの優れたミュージシャンが参加しており、各楽曲に豊かな音色を加えています。彼の音楽は、一人のアーティストだけではなく、多くの人々のコラボレーションによって作り出されているのです。

まとめ

『EVERY NIGHT』は、井上陽水のキャリアの中で非常に重要なアルバムで、彼の音楽的成長を反映しています。控えめながらも印象的な楽曲群は、リスナーの心に長く残るものであり、時代を超えて愛され続けることでしょう。オリジナル・アルバムとしてのエッセンスが詰まったこの作品は、井上陽水のファンだけでなく、音楽を愛するすべての人々に聴いていただきたい一枚です。

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