EVO (WILD CHILD BOUNDの曲)

EVO（エヴォ）

「EVO」（エヴォ）は、音楽ユニットであるWILD CHILD BOUNDによって発表されたシングル盤である。本作は、テレビアニメ『デジモンテイマーズ』の放送時期に関連してリリースされ、同作の劇中を飾る楽曲が収められている点で特筆される。

シングルの表題曲は「EVO」と題されており、WILD CHILD BOUNDが歌唱を担当している。この楽曲の作詞は大森祥子が、作曲および編曲は渡部チェルがそれぞれ手掛けた。本曲は、『デジモンテイマーズ』において挿入歌として効果的に使用されており、数多くのエピソードで物語の展開を盛り上げる役割を果たした。具体的には、第5話、第6話、第8話、第10話、第11話、第12話、第14話から第22話にかけて連続的に、さらには第27話、第28話、第29話、第32話、第34話、第43話、第44話、そして最終盤の第51話といった、合計20を超えるエピソードで用いられている。その圧倒的な使用頻度は、「EVO」が作品世界においていかに重要な楽曲であったかを明確に示している。この楽曲の演奏時間は3分42秒である。

本シングルには、カップリング曲として「いっしょがいいね」が収録されている。こちらの楽曲は、「デジモンテイマーズ」名義で歌唱されており、作詞は大森祥子、作曲および編曲は太田美知彦が担当した。演奏時間は6分02秒となっており、表題曲よりもやや長尺の楽曲となっている。

さらに、本シングルには、先に述べた2曲のボーカル・トラックに加え、それぞれのオリジナル・カラオケ・バージョンも収録されている。インストゥルメンタル版として提供されており、「EVO（オリジナルカラオケ）」は3分41秒、「いっしょがいいね（オリジナルカラオケ）」は6分03秒と、ボーカル入りバージョンとほぼ同等の収録時間となっている。

シングル「EVO」に収録された楽曲、とりわけ表題曲の「EVO」は、リリース後に複数のデジモン関連コンピレーション・アルバムにも収録されている。これらのアルバムは、アニメの主題歌や挿入歌、あるいはシリーズ全体の歴史を振り返る企画盤など、多岐にわたる。

「EVO」が収録された主なコンピレーション・アルバムには以下が含まれる。

『デジモンテイマーズ シングルベストパレード』：本アルバムには、シングル「EVO」の表題曲とカップリング曲の両方が収録されている。
『デジモン挿入歌ワンダーベストエボリューション』：デジモンシリーズ全体の挿入歌を集めたアルバムの一つ。
『DIGIMON HISTORY 1999-2006 ALL THE BEST』：1999年から2006年までにリリースされたデジモン関連楽曲を網羅したベストアルバム。
『DIGIMON MOVIE SONG COLLECTION』：デジモン関連の劇場用作品に使用された楽曲を集めたアルバム。

これらのコンピレーション盤への多数の収録は、「EVO」が単なるシングル楽曲に留まらず、アニメ『デジモンテイマーズ』、ひいてはデジモンシリーズ全体の楽曲遺産においても、ファンや関係者にとって記憶に残る重要な楽曲として位置づけられていることを示唆している。本シングルは、これらの楽曲をオリジナルフォーマットで手に入れるための重要なリリースであると言える。

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