Each side of screen

各サイドのスクリーン

『Each side of screen』（イーチ・サイド・オブ・スクリーン）は、Winkの8枚目となるオリジナル・アルバムであり、1992年4月25日にポリスターからリリースされました。このアルバムの帯コピーには、「心のスクリーンに描かれる二人の情景」という詩的な表現が添えられています。これは、Winkの雰囲気やテーマを象徴するものでしょう。

このアルバムは、鈴木早智子さんと相田翔子さんの2枚のソロアルバムの合間に発表された作品で、彼女たちの魅力が詰まった一枚となっています。特に、ヒットシングル「追憶のヒロイン」と「摩天楼ミュージアム」が収録されていることが大きな特徴です。また、Winkの前期のオリジナルアルバムは通常夏の6月か7月にリリースされることが多い中、今作は異例の4月に発売されました。これは、彼女たちの新たな挑戦を感じさせます。

収録された曲目は全10曲で構成されており、それぞれが様々なスタイルを持っています。特に注目すべきは、KC&ザ・サンシャイン・バンドの「That's the Way (I Like It)」をクールにアレンジした「霧の楽園 〜THAT'S THE WAY (I Like It)〜」や、イギリスのソウルバンドであるホット・チョコレートの「Brother Louie」のカバーである「Frou-Frou」です。これらの選曲からは、アルバムに対するアーティストたちの個性と独自の解釈が感じられます。

このアルバムは1992年にCD版(PCSR-11047)がリリースされた後、2014年にはタワーレコード限定のBlu-spec CD(XQJX-1047)として、さらに2018年にはUHQCD(PSCR-6265)が登場しました。特に2018年8月22日からは、レコチョク、e-onkyo music、moraなどの音楽配信プラットフォームでハイレゾ版（96kHz/24bit）のダウンロードも始まったことから、現代のリスナーにも親しまれ続けています。

収録曲一覧

1. Frou-Frou
- ホット・チョコレートの「Brother Louie」カバー
2. ピアスの真相 〜We Can Make It〜
- マイズラーの「We Can Make It」カバー
3. 摩天楼ミュージアム
- 14枚目のシングル表題曲
4. 白夜
5. Like A Bird
- 相田翔子によるビリー・ヒューズの「Love Is An Art」カバー
6. 未来まで待てない
- 鈴木早智子によるRoxanneの「Burning Through the Night」カバー
7. 霧の楽園 〜THAT'S THE WAY (I Like It)〜
- KC&ザ・サンシャイン・バンドの「That's The Way (I Like It)」カバー
8. 恋愛ギャンブラー
9. 追憶のヒロイン
- 13枚目のシングルのうち1曲
10. ただ夏に恋をした
- 2018年盤（ボーナストラック）
11. スカーレットの約束
12. イマージュな関係

このように、『Each side of screen』はWinkの音楽的な成長を示す重要なアルバムであり、時代を超えて愛され続けています。彼女たちの楽曲に込められたそれぞれのストーリーは、聞く人の心に響くことでしょう。

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