Ecomyca

ecomyca（えこまいか）について

ecomyca（えこまいか）は、富山地方鉄道が提供しているIC乗車カードで、環境意識を反映した名前が特徴です。「ecology」と「my card」を組み合わせた名称は、富山の方言「行こまいか」とも関連しています。本稿では、ecomycaの利用方法や関連カードであるpassca（パスカ）について詳しく説明します。

概要

ecomycaは、2009年12月に富山地方鉄道がICカード導入を発表したことを受けて、2010年3月14日より富山軌道線での利用を開始しました。当初のトラムカードは、利用開始前の3月13日をもって販売終了となり、その特典はICカードでの運賃料金を15%割引される形で引き継がれています。環状線と従来の軌道線の乗り換えにおける割引も自動的に適用され、この新しいカードリーダーはすべての軌道線および環状線の車両に導入されました。

さらに、レンタサイクル「アヴィレ」でもecomycaが使用できるという利点があります。2011年7月23日には、特定の回数利用で4回目が無料になる「オート1day」サービスが始まりました。このサービスでは、ecomycaやpasscaを使用した場合が対象で、同日内に3回利用した際に適用されます。しかしながら、富山軌道線と富山ライトレール間の乗り継ぎにおける割引は利用できません。

その後、2011年3月5日より地鉄バスでもecomycaの利用が開始され、実施時にはICカード利用に対して15%の運賃割引が設けられました。2012年3月17日からは地鉄電車線でも導入され、運賃の10%割引が適用されました。また、2019年9月30日より10年間未利用の失効規定が撤廃され、利用者は永年使用できるようになりました。

沿革

• - 2009年12月: ICカード導入の方針を発表
• - 2010年2月: ICカード導入の正式発表
• - 2010年3月14日: 富山軌道線での利用開始とpasscaとの相互利用開始
• - 2011年3月5日: 路線バスでも利用開始
• - 2012年3月17日: 鉄道線での利用開始

利用方法

富山地方鉄道の駅では、有人駅では乗降時に専用改札機またはハンディ端末でタッチします。無人駅の場合は、ワンマン運転で車内のカードリーダー、対人運転時は乗務員が携帯するハンディ端末にタッチします。運賃均一制の路線では降車時にタッチ、運賃が異なる路線バスでは乗車時と降車時に別々にタッチが必要です。最大20,000円までのチャージが可能となっています。

利用できるエリア

ecomycaは、富山地方鉄道の鉄軌道線全線や一般路線バスでの利用が可能ですが、他の特定のバス路線やコミュニティバスでは使用できません。2021年10月からは、相互利用が可能な全国交通系ICカードに対応した地域も増え、利便性が高まりました。

知っておくべきこと

ecomycaの購入時には、2,000円（デポジット500円込）で購入可能ですが、チャージは1,500円からスタートします。また、定期券の搭載カードや記名式カードについては、記名人のみ有効となるため注意が必要です。

関連カード

• - トラムカード: えこまいかの導入前に発行されていた、富山地方鉄道の磁気式カード。
• - passca（パスカ）: 富山ライトレールによって発行されていたICカードで、ecomycaとの相互利用が可能だった。2019年に富山地方鉄道と合併し、新規発行は終了しました。

ecomycaは、地域の交通便益を促進し、特典の提供を通じて多くの利用者に支持されています。交通網の利便性向上に寄与する重要な存在です。

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