Enlisted

Enlisted (エンリステッド)

『Enlisted』は、Darkflow Softwareが開発し、Gaijin Entertainmentがリリースした、主に第二次世界大戦をテーマにしたチームベースの大規模多人数参加型オンライン基本プレイ無料の一人称シューティングゲーム（MMOFPS）です。

開発

Gaijin EntertainmentとDarkflow Softwareは、2016年にクラウドファンディングタイトルとして本作を発表しました。当初はモスクワとノルマンディーのキャンペーンが発表され、目標達成に応じて他のキャンペーンがアンロックされる方式が採用されました。「ファンによって決定される一人称シューティングゲーム」として、ゲームモードやPCのプラットフォーム対応など、開発にプレイヤーの意見が直接反映される点が強調されました。

2020年4月にはPCで最初のパブリックプレイテストが実施され、同年11月にはレイトレーシングによるグローバルイルミネーションとDLSSが実装されました。2021年4月8日にはPC、PlayStation 4|PlayStation_4/5、Xbox Series X/S|Xbox Series X_S向けにオープンベータテストが開始され、5月20日にはベルリンキャンペーンが一部公開されました。9月8日にはチュニジアキャンペーンがPC版クローズドベータテストに導入され、10月15日にはノルマンディーとチュニジアのキャンペーンが、11月にはモスクワキャンペーンがPlayStation 4|PlayStation_4とXbox Oneに追加されました。2022年4月8日にはスターリングラードキャンペーンが追加され、同年秋には太平洋戦争がテーマのキャンペーンも導入されました。

スターリングラードキャンペーンでは、すべての報酬を得るために完全版の購入が必要でしたが、現在は購入できません。当初はXbox Series X/S|Xbox Series X_Sのローンチタイトルとして、期間限定でコンソール独占販売が行われました。

ゲームプレイ

『Enlisted』は、地上戦を舞台とした分隊ベースのオンラインFPSゲームです。プレイヤーは、ライフル、サブマシンガン、マシンガン、狙撃銃、迫撃砲、対戦車火器、火炎放射器などの多様な武器を使用したり、戦車や戦闘機を操縦したりすることができます。分隊内の兵士を切り替えながら、AI制御の分隊員に指示を出すことも可能です。

AIの分隊員は索敵能力に難があるものの、初心者でもキルを稼ぎやすいという特徴があります。プレイヤーが倒された場合、別の分隊員に操作を切り替えて戦闘を継続できます。分隊が全滅した場合は、別の分隊を選択して戦場に復帰できます。出撃可能な分隊数は通常4つですが、課金やプレミアムアカウントの購入によって最大10分隊まで増やすことができます。プレミアムアカウントでは、戦車などの乗り物に迷彩や装飾を施せる数が増加したり、予備兵の数が増えたりする特典もあります。

工兵、通信兵、戦車兵、突撃兵など、様々な兵科が存在します。工兵は障害物や野砲、対空砲を建設でき、通信兵は砲撃や爆撃機、煙幕などの支援要請が可能です。兵士はランクアップすることでパークを獲得でき、高ランクの兵士ほど強力なパークを入手できます。分隊や武器はメインメニューで管理し、チケットを使って新しい兵士や武器を購入できます。金チケットを使用すると、特別な武器や兵士を入手できます。メインメニューではゲームモードの変更も可能で、演習やカスタムマッチなどを選択できます。

銃や兵士の購入に必要なチケットは、バトルパス、イベント、タスク、ログインボーナスなどで入手できます。イベントでは限定装備や分隊、武器が入手できる場合があります。強力な武器ほど購入に必要なチケットが多くなります。バトルパスでエリートパスを購入すると、すべての報酬がアンロックされます。

ゲームモード

すべてのキャンペーンには、侵攻、征服、破壊、直接対決の4つのモードが用意されています。ベルリンキャンペーンでは、装甲列車の輸送を含む3つのモードが利用可能です。プレイできるモードはマッチング後に決定されます。

侵攻：攻撃側と防御側に分かれ、攻撃側はマップ上の5つの戦略地点を順に奪取し、防御側はそれを阻止します。攻撃側のリスポーン数は1000に制限されており、これが0になるか、攻撃側がすべての地点を占領するとゲームが終了します。
征服：両チームがマップ上の3つの地点を奪い合います。敵チームが2つ以上の地点を保持している場合、自チームのリスポーン数が減少します。どちらかのチームのリスポーン数が0になるとゲームが終了します。
装甲列車の輸送：ベルリンキャンペーン限定のモードで、枢軸軍が装甲列車で地点を奪取しようとするのを、赤軍が阻止します。枢軸軍のリスポーン数が0になるか、枢軸軍がすべての地点を占領するとゲームが終了します。
直接対決：両チームが5つの拠点の支配を争います。中央の拠点を占領すると、敵は一つ後退し、最終拠点を占領すれば勝利となります。拠点の奪い合いが膠着状態に陥ると、どちらかのチームのリスポーン数が0になりゲームが終了します。

マッチメイキング

サーバーは北アメリカ、ヨーロッパ、東ヨーロッパに設置されています。アジアサーバーも一時的に存在しましたが、現在は削除されています。1つの戦場に参加できるプレイヤー数は20人（各チーム10人）で、航空機は各チーム戦闘機と攻撃機を合わせて2機、戦車も2両まで出撃可能です。戦車や航空機が破壊された場合、すぐに別のプレイヤーが出撃できます。デフォルトのマッチメイキングでは、プレイヤーは分隊単位でスポーンします。

マップ

ゲームには、ノルマンディー、ベルリン、モスクワ、チュニジア、スターリングラード、太平洋戦争の6つのキャンペーンがあり、それぞれに異なるマップが用意されています。現在はバトルレーティング（BR）制が導入されており、BR1からBR5までの範囲で各兵器にレーティングが割り振られています。

参照

War Thunder – Gaijin Entertainmentが開発した、主に第二次世界大戦を舞台としたMMOコンバットゲーム
Day of Infamy – 2017年にリリースされた第二次世界大戦を舞台としたタクティカルシューター
Post Scriptum – 2018年にリリースされた第二次世界大戦を舞台としたタクティカルシューター
Hell Let Loose – 2019年にリリースされた第二次世界大戦を舞台としたタクティカルシューター

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