Euphoria (プログラミング言語)

Euphoria（ユーフォリア）は、ロバート・クレイグ氏が開発した手続き型プログラミング言語です。この言語の最大の特徴は、柔軟なデータ構造を記述できる点にあります。元々は商用言語としてリリースされましたが、2006年10月17日に公開されたVersion 3.0.0を機に完全オープンソース化されました。現在では、OpenEuphoria Groupのメンバーによって活発な保守活動が行われています。

特徴

Euphoriaは、プログラミング初心者から熟練者まで、幅広い層のプログラマーが扱いやすいように設計されています。その主な特徴は以下の通りです。

シンプルなデータ型: atom（アトム）、sequence（シーケンス）、integer（整数）、object（オブジェクト）といった、基本的なデータ型を提供しています。
動的型付けと静的型付け: 動的型付けと静的型付けの両方の性質を併せ持っており、柔軟なプログラミングが可能です。
分かりやすい構文: 洗練された構文を採用しており、初心者でも比較的容易に習得できます。
デバッガとプロファイラ: 標準でデバッガとプロファイラが提供されており、効率的な開発を支援します。
豊富なライブラリ: 各種コレクションライブラリが利用可能です。
名前空間とオーバーライド: 名前空間機能とオーバーライド修飾子をサポートしており、大規模な開発にも対応できます。
中間言語への変換: 中間言語への変換を行い、インタプリタとバインドして配布できます。
C言語ライブラリとの連携: C言語ライブラリルーチンのバインディングが可能で、既存の資産を有効活用できます。
C言語へのソースコード変換: EuphoriaのソースコードをC言語のソースコードに変換するトランスレータが標準で提供されています(gcc/Watcom C対応)。
ドキュメント生成ツール: ソースコードからドキュメントを生成するツール「EuDOC」や、軽量マークアップ言語「creole」も利用可能です（別途配布）。
GUIツールキットのラッパー: IUP、GTK、wxWindowsといったGUIツールキットのラッパーライブラリも提供されています（別途配布）。
Wiki/フォーラムソフトウェア: Euphoriaで開発されたWiki/フォーラムソフトウェア「Euweb」も利用できます（別途配布）。
ユニットテストツール: ユニットテストツール「EuTEST」が標準装備されており、品質の高いコードの開発を支援します。
実行ファイルの配布: Euphoriaで作成したプログラムは、使用料を必要としない独立した実行ファイルとして配布できます。
マスコット: マスコットキャラクターとしてマングースが採用されています。

サンプルソース

以下は、Euphoriaで文字列を表示する簡単なサンプルコードです。

euphoria
puts(1, "Hello, Euphoria!")

外部リンク

Euphoriaウェブサイト
Euphoria Wiki
Euphoria Article
User Contributions
User Web Sites
EUforum Message Board
Programming with Euphoria - includes using Euphoria for CGI
wxEuphoria
A Beginners Guide To Euphoria

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