FAB FOX

フジファブリックの2ndフルアルバム『FAB FOX』は、2005年11月9日に東芝EMIからリリースされました。

概要

前作から約1年ぶりのリリースとなるメジャー2枚目、通算5枚目のアルバムです。シングルとしてリリースされた「銀河」「虹」「茜色の夕日」の3曲に加え、新曲9曲を含む全12曲を収録しています。

今作は、バンド初のセルフ・プロデュース作品として制作されました。前作『フジファブリック』では、片寄明人氏との共同プロデュースでしたが、本作ではメンバーのみで制作を行っています。

アルバムタイトルは、ビートルズの愛称である「ファブ・フォー」と、フジファブリック、そしてCDジャケットに登場する狐（Fox）を組み合わせたものです。このタイトルには、ビートルズへのリスペクトと、フジファブリックらしい遊び心が込められています。

また、本作はドラムの足立房文氏が在籍中にリリースされた最後のアルバムとなりました。足立氏は翌年3月27日にバンドを脱退しています。

楽曲解説

モノノケハカランダ

「ハカランダ」で作られたギターが、ケモノなのかモノノケなのか、それに化けてロックンロールを奏でているイメージで作られた楽曲です。ミュージックビデオも制作されています。山内総一郎氏の愛用ギターである赤いストラトキャスター（指板がハカランダ製）がモチーフとなっています。
銀河 <Album ver.>

シングル版からの大きな変更はありませんが、アルバムバージョンでは最後のコーダ部分にコーラスが追加されています。より壮大でドラマチックな印象に仕上がっています。
唇のソレ

志村正彦氏が夢の中で作曲した曲を、目覚めてから再現するというユニークな方法で制作された楽曲です。夢の中のイメージを具現化するという、実験的な試みがされています。
水飴と綿飴

フジファブリックのメンバー（志村正彦氏以外）による初の作曲作品です。バンドの新たな一面が垣間見える、貴重な楽曲と言えるでしょう。
* Birthday

志村正彦氏が「このアルバムで一番好きな曲」と語る楽曲です。ミュージックビデオも制作されており、楽曲の世界観をより深く表現しています。印象的なメロディと歌詞が、聴く人の心に深く残ります。

収録曲

1. Opening
2. モノノケハカランダ
3. 銀河 <Album ver.>
4. 追ってけ　ムーン
5. 唇のソレ
6. 虹
7. 茜色の夕日
8. 水飴と綿飴
9. Sunny Morning
10.  HALSION
11.  Birthday
12.  FAB FOX

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