FCグルノーブル

フットボール・クラブ・ドゥ・グルノーブル・ラグビー

フットボール・クラブ・ドゥ・グルノーブル・ラグビー（Football Club de Grenoble Rugby）は、フランス南東部に位置する都市グルノーブルを拠点とする、長い歴史を持つプロラグビーユニオンチームです。チームは、美しいアルプスの山々に囲まれたスタッド・デ・ザルプをホームスタジアムとして活動しています。現在は、フランス国内リーグの2部に相当するプロD2に所属し、トップリーグ復帰を目指して戦いを続けています。

クラブの歴史

クラブの創設は1892年に遡ります。以来、フランスラグビー界において一定の存在感を示してきました。特に輝かしい瞬間として挙げられるのは、1953-54シーズンです。このシーズンに、チームはフランス選手権（現在のトップ14）で初優勝を遂げ、国内最高峰のタイトルを獲得する栄誉に浴しました。その後も強豪の一角として活動し、1993年には同大会で準優勝を記録するなど、トップレベルでの実績を重ねました。

一方で、リーグの変遷に伴い、所属ディビジョンも変動してきました。プロ化以降、トップ14とプロD2の間を行き来する時期を経て、2018-19シーズン終了後にトップ14から降格して以降は、継続してプロD2を主戦場としています。プロD2においても、かつては1951年と2012年にリーグ優勝を果たすなど、2部リーグでの優勝経験も持っています。

主な獲得タイトル

フットボール・クラブ・ドゥ・グルノーブル・ラグビーがこれまでに獲得した主な国内タイトルは以下の通りです。

フランス選手権（現在のトップ14）
優勝：1回（1954年）
準優勝：1回（1993年）

フランス選手権プロD2（2部リーグ）
* 優勝：2回（1951年、2012年）

現在のチームと過去のスター選手

現在のスコッドには、アルゼンチン代表のバウティスタ・エスクーラ、ポルトガル代表のジュゼー・マデイラ、ナミビア代表のリチャード・ハードウィックやガースウィン・ムートン、ジョージア代表のギオルギ・クヴェセラゼ、ウェールズ代表のサム・デービス、7人制フィジー代表のカミニエリ・ラサクなど、国際舞台での経験を持つ多くの選手たちが在籍しており、多様なタレントが集結しています。

また、クラブの長い歴史の中では、数々の著名な選手がこの地でプレーしました。カナダ代表のジェイミー・カドモアやシェーン・オリアリー、トンガ代表のウィリアム・ヘルやハラニ・アウリカ、ソナ・タウマロロ、タンギノア・ハライフォヌア、レバ・フィフィタ、アルゼンチン代表のホアキン・トゥクレ、フランス代表のポール・ヴィレムサやトマ・ジョルメス、南アフリカ代表のジオ・アプロンやディオン・フーリー、ポルトガル代表のマイク・タジャールやアンソニー・アウヴェス、ジョージア代表のベカ・ギガシヴィリやダビド・クブリアシビリ、イラクリ・アプツィアウリ、ルーマニア代表のミハイ・ラザール、ロシア代表のアンドレイ・オストリコフ、フィジー代表のティモジ・ナグサ、イタリア代表のアンジェ・カプオッツォなど、各国の代表クラスの選手や、ベン・ルーカス、ロラギ・ビシニア、レビ・ダグラスといった個性豊かな選手たちが、グルノーブルのジャージを纏ってファンを魅了しました。これらの選手たちの活躍は、クラブの歴史に深く刻まれています。

フットボール・クラブ・ドゥ・グルノーブル・ラグビーは、伝統と多様性を兼ね備え、スタッド・デ・ザルプで新たな歴史を築くべく、日々邁進しています。

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