FCバルセロナ・バスケット

FCバルセロナ・バスケットボール：歴史と栄光に彩られた名門

FCバルセロナ・バスケットボール（FC Barcelona Bàsquet）は、スペインの強豪サッカークラブ、FCバルセロナに属するバスケットボールチームです。1926年8月24日に創設され、スペイン国内リーグのリーガACBで14回、ヨーロッパ最高峰のユーロリーグで2回の優勝を誇ります。2015年からはスポンサー名を冠し、FCバルセロナ・ラッサとしても知られています。

歴史

初期

1927年にカタルーニャ地方バスケットボール選手権に初参加。当初はCEエウロパなどの強豪チームに阻まれ、1940年代に入ってからバスケットボールチームとして認められるようになりました。

1940-50年代：国内タイトル獲得

1940年代にはコパ・デル・ヘネラリシモ（現在のコパ・デル・レイ）で6度の優勝と1度の準優勝。1956年にはスペインのプロバスケットリーグ創立に参加し、準優勝。1959年にはスペインリーグとカップの2冠を達成しました。

1960-70年代：一時的な衰退

1960年代から1970年代にかけてチームは衰退。1961年にはクラブ代表のエンリク・リャウデットによってチームが解散させられますが、ファンの運動により1962年に再結成。1964年には2部リーグに降格するも、翌1965年に2部で優勝し1部リーグに復帰。1970年代はレアル・マドリードやホベントゥートといったライバルチームの陰に隠れていました。

1980年代：黄金時代の幕開け

1980年代、クラブ代表のホセ・ルイス・ヌニェスはチームを積極的に支援。アイト・ガルシア・レネセス監督の指導の下、エピ、アンドレス・ヒメネス、チチョ・シビリオ、オーディー・ノリス、イグナシオ・ソロサバルといった名選手の活躍により、カタルーニャ地方リーグ6回、スペイン・リーグ6回、コパ・デル・レイ5回、ヨーロッパカップウィナーズ杯2回、コラック・カップ1回、インターコンチネンタル杯1回という輝かしい成績を残しました。1984年にはユーロリーグで準優勝しています。

1990年代：国内での成功とユーロリーグの壁

1990年代もスペインリーグで4回、コパ・デル・レイで2回優勝。しかし、ユーロリーグでは6回も準決勝に進出するものの、優勝には手が届きませんでした。この時期のスター選手は、1970年代後半から活躍していたエピ（フアン・アントニオ・サン・エピファニオ）でした。

2000年代：ユーロリーグ制覇

2003年、フアン・カルロス・ナバーロ、デヤン・ボディロガ、シャルーナス・ヤシケビシウスらの活躍により、本拠地パラウ・サン・ジョルディでパッラカネストロ・トレヴィーゾを破り、ついにユーロリーグ初優勝を果たしました。

タイトル

スペイン国内

リーガACB：優勝20回
コパ・デル・レイ：優勝27回
スペイン・スーパーカップ：優勝6回
カタルーニャ選手権：優勝9回
カタルーニャ・バスケット・リーグ：優勝21回

国際タイトル

ユーロリーグ：優勝2回 (2002-03, 2009-10)
ヨーロッパ・カップウィナーズ杯：優勝2回 (1984-85, 1985-86)
コラック・カップ：優勝2回 (1986-87, 1998-99)
ヨーロッパ・スーパーカップ：優勝3回
インターコンチネンタル杯：優勝1回 (1984-85)

永久欠番

4 - アンドレス・ヒメネス
7 - ナチョ・ソロサバル
11 - フアン・カルロス・ナバーロ
12 - ロベルト・ドゥエニャス
* 15 - フアン・アントニオ・サン・エピファニオ

FCバルセロナ・バスケットボールは、その長い歴史の中で数々の栄光を築き上げてきました。これからも、スペインそしてヨーロッパのバスケットボール界を牽引する存在として、さらなる活躍が期待されます。

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