FC十文字VENTUS

FC十文字VENTUSの歴史

FC十文字VENTUS（エフシーじゅうもんじベントス）は、かつて埼玉県新座市および東京都清瀬市に本拠地を置いていた日本の女子サッカークラブです。このクラブは、現存するWEリーグの大宮アルディージャVENTUSの前身であり、その成り立ちや活動は多くのサッカーファンに愛されていました。

クラブの創立と成長

FC十文字VENTUSのルーツは1996年に設立された十文字中学高等学校のサッカー同好会に遡ります。2014年に「FC十文字VENTUS」として正式に設立され、「VENTUS」はラテン語で「風」を意味します。この名称に象徴されるように、クラブは活力あるチーム作りを目指しました。また、十文字学園を母体とした地域密着型の総合スポーツクラブでもあり、佐々木則夫元日本女子代表監督がスーパーバイザーとして強化育成に尽力しました。

リーグでの成績

FC十文字VENTUSは2016年に実施されたチャレンジリーグの入替戦予選で1位通過を果たし、入替戦も制してチャレンジリーグへの昇格を達成。その後、2017年には初めてのチャレンジリーグ参戦を果たし、EAST地区で1位となりましたが、その後の順位決定戦では4位となりました。2018年も引き続き好成績を収めて2位となり、順位決定戦に進出しましたが、残念ながらバニーズ京都SCに敗退し、昇格はかないませんでした。

2019年にはEAST首位、順位決定戦も首位で終えることができ、ついにリーグ優勝を果たします。そして2020年にはなでしこリーグ2部に昇格しました。2021年には新たにWEリーグに参加する大宮アルディージャの女子チーム設立が発表され、FC十文字VENTUSはそのチームに承継されることとなります。この際、6名の選手が完全移籍し、下部組織も引き継がれて、2021年4月からは大宮アルディージャVENTUS U15として新たなスタートを切りました。

ホームグラウンドと下部組織

FC十文字VENTUSは、2018年にホームゲームをナックファイブスタジアム大宮や十文字学園女子大学サッカーグラウンド、秋葉の森総合公園サッカー場などで開催していました。過去には東京都清瀬市にある清瀬内山運動公園サッカー場でも試合を行っていました。

また、下部組織としては十文字学園女子大学や十文字高等学校、十文字中学校、FC十文字VENTUS U-15、そして十文字Jr.サッカー女子アカデミーがあり、次世代の選手育成にも力を入れていました。

ユニフォームとチームカラー

FC十文字VENTUSのチームカラーは水色で、ユニフォームのサプライヤーは歴代にわたり変遷がありました。2017年はUNDER ARMOUR、2018年から2019年はboneraを経て、2020年には再びUNDER ARMOURが担当しました。

関連情報

FC十文字VENTUSのスピリットや活動は、女子サッカー界に多くの影響を与えてきました。サッカーを通じた地域活性化や若手選手の育成など、これからもその影響は続いていくことでしょう。

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