FEEL SO BAD

FEEL SO BAD：日本のロックシーンに刻まれた軌跡

FEEL SO BADは、日本のロックバンドとして、独自の音楽性と精力的な活動で知られています。1993年の結成以来、数々のヒット曲を生み出し、日本の音楽シーンに多大な影響を与えました。本稿では、FEEL SO BADの歴史、メンバー、代表曲、そしてバンドの歩みを振り返ります。

結成と初期活動

FEEL SO BADの始まりは、1992年、川島だりあのソロアルバム制作に遡ります。ギタリストの倉田冬樹が参加したこのプロジェクトがきっかけとなり、二人は意気投合。翌1993年夏、「オリジナリティーあふれる、かっこいいバンドを作ろう」という共通の思いでバンドを結成しました。バンド名は「絶不調」を意味する「feel so bad」で、その逆説的なネーミングセンスが、彼らの反骨精神を象徴しています。

初期はセッションメンバーを迎えて活動していましたが、1994年には山口“PON”昌人（ドラムス）と大橋雅人（ベース）が正式メンバーに加わり、4人編成での活動を開始。この4人体制がFEEL SO BADの黄金期を築き上げることになります。

メジャーヒットと12ヶ月連続アルバムリリース

1996年、7thシングル『バリバリ最強No.1』がテレビ朝日系アニメ『地獄先生ぬ〜べ〜』のオープニングテーマに起用され、FEEL SO BADは大きなブレイクを果たします。この曲は、彼らの代表曲の一つとなり、幅広い世代に知られる存在となりました。

その後、FEEL SO BADは驚異的なチャレンジとして、1999年から12ヶ月連続アルバムリリース企画『月刊F・S・B』を実施。この前代未聞の企画は大きな話題を呼び、バンドの精力的な活動と音楽性の幅広さを示すものとなりました。メタルからハードポップまで、川島だりあのパワフルなボーカルを軸とした楽曲は、多くのファンを魅了し続けました。

活動休止と再開、そしてメンバーの逝去

2016年、大橋雅人がソロ活動に専念するため、FEEL SO BADは活動を無期限休止。しかし、2005年には一度活動休止から再開を果たしており、バンドの強い結束と音楽への情熱を感じさせます。この休止期間を経て、2016年には自主レーベル「FSB TURBO DREAMS」を設立。新しいメンバーを迎え入れ、活動を再開する意欲を示しました。

しかし2019年、倉田冬樹が肺腺癌のため逝去。バンドにとって大きな痛手となり、日本のロックシーンにも大きな衝撃を与えました。倉田冬樹の功績は、FEEL SO BADの歴史に深く刻まれています。

メンバー

FEEL SO BADのメンバーは、時代とともに変化を遂げました。初期の主要メンバーである川島だりあ、倉田冬樹、山口“PON”昌人、大橋雅人の4人は、バンドの黄金期を支えた中心人物です。その後、メンバーの加入と脱退を経て、現在に至っています。それぞれのメンバーの個性と才能が融合し、FEEL SO BAD独特の音楽性を生み出しました。

まとめ

FEEL SO BADは、結成から現在に至るまで、常に挑戦を続け、日本のロックシーンに独自の足跡を残しました。数々のヒット曲、12ヶ月連続アルバムリリース、そしてメンバーの交代劇など、波乱万丈な歴史は、多くのファンに感動を与え続け、日本のロック史に重要なバンドとして記憶されています。彼らの音楽は、これからも多くの人々の心に響き続けるでしょう。

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