FEEL SO BAD (アルバム)

アルバム『FEEL SO BAD』の紹介

『FEEL SO BAD』は、1984年11月23日にリリースされたRCサクセションの8枚目のスタジオアルバムです。このアルバムでは、特に前半の楽曲と後半の楽曲が異なる雰囲気を持っており、アーティストの心情を色濃く反映しています。

アートワークとテーマ

アルバムは二つのセクションに分かれており、前半は「BAD SIDE」、後半は「GOOD SIDE」と名付けられています。この分け方には、メンバーが直面していた事務所との独立に関する困難や、そこから生まれる苛立ちが影響していると考えられます。アグレッシブで攻撃的な前半に対し、後半はよりポップで明るい楽曲が並ぶため、聴く者にとってはまさに二面性を味わえる作品となっています。ここには、バンドの根強い意志と、同時に表現者としての多様性が表れています。

収録曲の解説

アルバムは全8曲からなり、それぞれに独特の世界観があります。

BAD SIDE

• - 自由: 自由というテーマを大胆に表現した曲で、解放感と力強さが際立っています。
• - 腰をふれ: リズムに乗った遊び心のある曲で、聴く者を楽しい気分にさせる要素が満載です。
• - うるせえ!: その名の通り、騒がしい雰囲気を持ち、反抗的な思いを強調したトラックです。
• - 失礼スルゼ（訣別の詩）: 別れをテーマにした深いメッセージ性を持つ曲で、これまでの葛藤を歌い上げています。
• - 胸ヤケ: 心の痛みを表現した曲で、アダルトな雰囲気が漂います。
• - セルフポートレート: 自己を見つめ直すような introspective な曲となっており、忌野清志郎の思索が反映されています。
• - 作詞・作曲：仲井戸麗市による一曲: より多様な視点を持ち込むことで、アルバムの深みを増しています。

GOOD SIDE

• - NEW YORK SNOW・きみを抱きたい: ロマンティックな雰囲気の漂うメロディーで、愛をテーマにした歌詞が特徴的です。
• - 私立探偵: 謎めいたストーリーを持った楽曲で、リスナーの想像力を掻き立てます。
• - 不思議: 日常の中の不思議な瞬間を切り取った歌詞が魅力的で、聴く者の心をつかむものとなっています。
• - 夢を見た: 夢と現実の狭間を探求するような内容が印象的です。
• - 可愛いリズム: 軽快なリズムが耳に残り、心地良い聴き心地を提供します。
• - 動かせHEY-HEY-HEY: 最後はこの明るいトラックで締めくくり、聴く者を元気づける力強いメッセージを伝えます。

まとめ

『FEEL SO BAD』は、RCサクセションの音楽性の多面的な魅力を存分に感じられる作品です。前半と後半で異なる感情の表出を体験できるこのアルバムは、聴く者に深い印象を与えつつ、バンドの個性を色濃く映し出しています。聴き手に新たな発見をもたらすこの作品は、今なお多くのファンに愛され続けています。

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